なかなかの良書と思います。どこがいいのかというと、特に第1章の「勉強できる子の親」「できない子の親」の見分け方、というところ。「できる子の親は・・・」、「できない子の親は・・・」という風に比較しているので読みやすく分かりやすいです。特にできない子の親は「勉強しなさい」と叱る、というのが一番クスッと笑ってしまった。そういえば昔、ある番組で、「親子クイズ大会」というのをやっていて、親が漢字のヒントを出して、子供が漢字の書き取りをするというコーナーがあったが、「ちょっと、何やってんの!!なんでそんなのが分からないの!!ママの言うことを素直に聞いていい子でいなさいって言ってるでしょ!!なんでママのいうことが分からないの!!」・・・などと言ってた母親がいた。漢字の書き取りは10歳くらいの娘だった。女の子は半泣きで漢字を書こうとしていた姿が印象的だったのだが、もちろんその母娘のクイズの成績は最低だった。この著書に書いてある、「勉強しなさい」と叱る、というのも全く同じ構造であることは言うまでもないだろう。中学入試に失敗する子供の家では、夜遅くまで「何でそんな問題が解けないの!!」などと怒号が飛び交うというし。教育に関心がある女(母親)はこの本を暗記するくらいまで読んだほうがいいだろう。他にも、「算数のノートは途中経過を書いておく」(P224)などいいことがいろいろ書いてあります。ただ、理科・社会は興味を持たせてくれる先生に教えてもらう(P216)というのがあるが、そんな先生に当たるのは砂漠で井戸を見つけるくらいの確率でしょう。続いて、「理科や社会を教える時には、教科書を勉強させるのではなく、お父さんやお母さんが理科や社会に関係のある雑談をたくさん話してあげることが、成績を伸ばす一番の近道だと思います。自分たちで教えるのが難しければ理科や社会の教え方の上手い塾に習いに行かせてもいいでしょう」と書かれているが、まず全ての親が理科や社会、また国語や算数を教えられると思っているんでしょうか?それに教え方の上手い塾に習いに行かせる、と簡単に言うが、そんな塾が都合よく見つかると思っているんだろうか?著者は自分が塾の経営者だからそんなことを軽々と言うんでしょうね?この本自体は全体的になかなかの良書と言えるが、一部とんちんかんなことも書かれているので、星4つにしました。