アラン・ケイ博士が京都賞を授賞したためか、メディアでスクイーク(eToys)が取り上げられることが多くなり、京都のALAN-Kプロジェクトや日本HPの社会貢献活動など、学校での活用事例を見聞きする機会も増えた。また、「スクイークであそぼう」など、良質の入門書の登場により、数年前に比べて導入の敷居は格段に低くなった。
その一方で、最近は入門の後に何をすればよいのか、より具体的には「自分で描いた車を運転する」課題の次を問われることが多くなっている。
本書は、この問いに答えるものであり、ロサンジェルスのオープンチャータースクールで実際に用いられたカリキュラムを詳細に解説したものである。たとえば、小学生が等加速度運動の公式を自分で「発見」する過程などが示され、スクイークが単なる創造性教育にとどまらず、科学と数学の素養の習得を目指していること明らかにされている。
実際の授業風景など、スクイークを取り巻く人々を追ったドキュメンタリーDVD「Squeakers」(発売元(有)アカデミア)と一緒に読まれることをお勧めする。