米国の「子どもの安全」について書かれた本を5冊入手し、その内容を調べたことがあります。それらは子どもの安全について、彼(彼女)の保護者に体系的な知識を与えるという目的を明確にして編集されていました。
これに対して本書は、マス・メディアでとりあげられた子どもの安全に関わる事項について巻末に紹介された43冊の参考文献から資料を集め、編集した感が強く、一応、目次はつけられていますが、話題中心で断片的な感は否めません。また、対象とする読者が子ども自身なのか、あるいは親なのか、一瞬、迷う部分もあります。日本の社会状況を理解する上では参考になりますが、ハンドブックと銘打つ以上、ベビーベットの選び方、玩具の選び方など、安全に関する重要な部分はもっと丁寧な解説が必要と思います。(執筆者がジャーナリスト集団とする全て男性の名前であることに気づき、本書の限界を理解しました。)