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子どもの危機をどう見るか (岩波新書)
 
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子どもの危機をどう見るか (岩波新書) [新書]

尾木 直樹
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

小学校低学年で急速に広がり出した学級崩壊,キレて凶悪事件を引き起こす十代の少年たち,いじめ,幼児虐待,援助交際,不登校….いま,子どもの世界では,何が起きているのか.危機の実態とそれを生み出す背景を徹底的に解明し,教育再生への考え方と実践例を提示.これまでの学校観や子育て観の転換を迫る.

内容(「BOOK」データベースより)

小学校低学年で急速に広がり出した学級崩壊、キレて凶悪事件を引き起こす十代の少年たち、いじめ、引きこもり、幼児虐待、援助交際、不登校…。いま、子どもの世界では、何が起きているのか。危機の実像とそれをもたらした背景を丹念に解明し、子育てと教育を再生させる考え方と実践例を提示。従来の学校観や子育て観の転換を迫る。

登録情報

  • 新書: 244ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2000/8/18)
  • ISBN-10: 4004306868
  • ISBN-13: 978-4004306863
  • 発売日: 2000/8/18
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
 私は、小・中・高の三人の子どもを持つ親として、又「キレる」「不登校」「援助交際」等今日報道される事件など教育問題を改めて考えてみようと思いこの書籍を購入しました。

 学級崩壊を糸口に学校で見られる子どもの実態、その背景となっている旧態依然とした学校の閉鎖性や、小学校における「学級王国」の問題性を鋭く探り、理論的な分析と著者の実践を交えた危機脱出の展開をされ、データに基づいた分析は、大変説得力があり参考になりました。

 「教え」から「学び」等による危機脱出の提案は、全体として迫力が今一つの感じが残りましたが、それは事例はあるものの、具体的な形が見えないためなのでしょう。又それは、実践で作り上げて行くものだからかも知れません。

 ただこのままでは、社会全体が危機に陥ってしまうことを警鐘されており、おとな世代の行動と責任が求められている、優れた著作だと思います。

 私としては、今日の子どもの危機の状況に対し、社会経済的要因による分析での展開が欲しかったと思いました。それは、我々親世代が、生育暦だけではなく、リストラや今日の社会情勢・経済情勢などから受けるストレスを抱え、子どもに対してストレスのはけ口として接し、無意識の内に自ら子どもを危機に陥らせている状況も相当あると思うからです。親を含めたおとな世代の認識が、危機脱出の根源的キーになるのではないでしょうか。
 
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形式:新書
 現代の日本では、学級崩壊や、校内暴力などの「子供達の危機」が大きな社会問題になっている。特に、近年ではかつてと違って、一見すると「普通」に見える子供や、学業成績の高い子供が突然「キレる」ケースが目立つようになっているが、その本当の理由はどこにあるのだろうか?

 私は、これらの危機の最大の原因は、日本社会全体の閉鎖性にあると思う。特に、日本では他の人と違っている(具体的に言えば、能力に凸凹がある)ことを許さない風潮が非常に根強いと言える(余談だが、日本では2000年代に発達障害{と言うよりも発達凸凹}を持っている子供達による犯罪がメディアで大きく取り上げられた。それによって、「発達障害は犯罪に繋がる原因である」というデマゴーグが日本中に広まったが、実はこれらの犯罪は障害ではなく、能力の凸凹を周囲から散々非難され続けたことが原因となって引き起こされたものである)。
 しかも、日本では「偏差値上位校を卒業して、大企業の正規労働者や公務員になれば幸せになれる」という昭和的価値観に支配された親世代と、その価値観が幻想であることを目の当たりにした子供世代とのギャップが、結果的に子供達の「キレる」問題を誘発しているのだと言える。
 そのことを、著者の尾木さんはデータを多用しながら詳しく説いているが、この本で書かれている理論は、どれも非常に的を射ていると思う。

 なお、尾木さんはこの本を出してから10年後に、(男性なのに何故か)「尾木ママ」という愛称でメディアから大注目されることとなったが、この本は尾木さんの長年の教員生活と、その後の教育評論家としての取材体験がふんだんに盛り込まれていると言える。
 だから、私はこの本を、子供達の「キレる」問題を解決するためのテキストとして存分に活用して欲しいと思う。それと同時に、メディアや、自民党や、大阪維新の会などが主張しているような「教育現場の荒廃は、教師の質の低下が原因である」という短絡的な考え方を根本から改めない限り、子供達の危機は絶対に打開することが出来ないと言えるのではないだろうか。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yasu483
形式:新書
学級崩壊から見る子どもたちの姿、少年事件を通しての子どもの姿の変化など私自身が現職の教師として感じていることをつぶさに分析しあるべき教育の方向を示してくれています。子どもの危機の背景を探りながら、今私たちに何ができるのかを多く示唆し教えてくれます。これまでの「教え」から「学び」へ私たちの授業観を転換することで新しい「教育」の地平が開けるように感じた。
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