本書は、板書指導およびノート指導について、その原則や役割を
踏まえ、具体的な指導法をまとめたものである。
具体的としては、例えば板書の場合、黒板を広く使う、チョークは
下の方を持つ、改行する時には注意をする、図で理解を促進する、
矢印や時系列でまとめる、板書のスピードを工夫する、板書をする
時の立ち位置に気をつける等々、かなり基本的なことからまとめ
られている。
ノート指導についても、各教科のノートの選び方、筆記具の用意の
させ方から始まって、ノートの色使いを決める、鉛筆の持ち方を
指導する、授業の振り返りをノートに書かせる、記号やイラストを
使う等々の内容が書かれている。
いずれも、板書やノート指導を中心に、その周辺の指導のことも
書かれているのが特徴である。
ただ、内容的にはかなり基本的なことも書かれているので、ある
程度経験を積まれた先生方には当たり前の印象が残るかもしれない。
また、これは仕方のないことなのだが、著者の勤務する小学生を
対象とした指導が中心になるので、中学生や高校生等、もう少し
年齢層が上の生徒・学生を相手にしている先生方には現実に直に
は即さない指導も含まれている印象を受けるかもしれない。
総じて言えば、板書指導やノート指導の基本から知りたい教職志望
の学生や、小学校でお勤めの先生方は、本書の中から参考になる
指導法が見つかることだろう。