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確かにそうした側面もあった。しかし筆者自身が感じているように
インタビューの結果見えてきたものは成長の過程で失っていくものだった。
ここがどこか、自分が誰か、全然分からなくても笑っていられる力、コトバを
媒介とせずに考える力、そうしたものが失われていく。
考えさせられる一冊だった。
特に私がおもしろかったのは3、4歳のころだ。幼い子どもの受け答えというのは大人にとってはわけのわからないことが多いが、こうやってあらためて発言を読んでみると、本人のなかではきっと筋が通っているのだろうと気づく。彼らはいわば「別の世界」に住んでいるのだ。その世界はどうやってつくられるのか、どのようにして「こちらの世界」へと引っ越してくるのかなどと、普段あまり考えないようなことを考えさせられた。
この連続インタビューという発想は、子どもの内面的な成長を記録する意味においては、写真やビデオとは比較にならないほど優れている。私も実行しようと思っている。