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子どもと話す 言葉ってなに?
 
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子どもと話す 言葉ってなに? [単行本]

影浦 峡
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

勉強に、仕事に、ふだんの生活に、いつだって言葉はついてまわる。言葉の問題に悩まされることは多いけど、いままで「言葉」そのものを考えたことなんてなかった。「英語をネイティブみたいに話すって、どういうこと?」「どうして言葉が理解できるの?そもそも言葉の意味ってなに?」姪との対話から導かれる、言葉のすこし危なっかしくて豊かな世界。

内容(「MARC」データベースより)

勉強に、仕事に、ふだんの生活に、いつだって言葉はついてまわる。言葉の問題に悩まされることは多いけど、いままで「言葉」そのものを考えたことなんてなかった。姪との対話から導かれる、言葉の危なっかしくて豊かな世界。

登録情報

  • 単行本: 170ページ
  • 出版社: 現代企画室 (2006/07)
  • ISBN-10: 4773806079
  • ISBN-13: 978-4773806076
  • 発売日: 2006/07
  • 商品の寸法: 18.6 x 11.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By kanti
形式:単行本
 最初の感想は、ずるいくらい面白い本だな、というものだった。『子どもと話す言葉ってなに?』という題名が表すように、本書は言語学の専門書でもないし、外国語学習やスピーチ技術を磨くための実用書でもない。といって、言葉に関する子供向け解説書といった、題名通りの一冊というわけでもない。では何なのかと訊かれると、少し困る。確かなのは、本書が言葉について語っていながら、実は私たち自身、そして私たちの社会を映し出す鏡になっていることだ。それは、言語学の専門書が観察対象として、実用書が技術として、言葉を扱い、私たちと言葉との間に一定の距離を置こうとするのとまったく対照的である。本書では、言語の習得から運用、言葉と意味といった問題から、政治や経済、福祉、人権、アイデンティティといった問題までもが、縦横無尽に語られる。そうした意味では、本書は鏡というよりむしろ万華鏡のようなものかもしれない。言葉という万華鏡を著者の視点で覗き込んだときに見えてくる世界。そこでは、言葉は世界と不可分で、言葉について考えることは、私たちと世界との関係を結び直すことである。

 ・・・などと書くと、何だか小難しい本のように思われるかもしれないが、本書で語られていることの多くは極めて日常的な事柄で、特に著者が最近の「ネイティブのように英語を」ブームに淡々と冷水をかけているあたりの文章は、かなり爽快なものがある。

 当たり前のことだが、言葉について語ったどんな言葉も、言葉でしかそれを語ることはできない。言葉とは何かという問いに言葉でしか答えを返せないのだとすれば、言葉の本質は誰かが学問的に証明してくれる類のものではなく、私たちがそれを使い続けていく過程の中にしかないのだろう。本書は、その過程を豊かにしてくれる、貴重な道標だと思う。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Bibliothekar トップ1000レビュアー
形式:単行本
本書はまさに著者の分身である。ことば(=言語)に関わるさまざまな問題領域を中学生に説き明かすスタイルで書かれている。質問者のめいごさんの突っ込みも鋭い、著者のめいごさんだというから納得できるのだが・・・それにしても半端じゃない。本文中の喩えで登場する吉本(興業)ならば、ギャグにならず崩壊するだろうくらいに鋭利。(もちろんこうした部分は、著書の個人体験をベースにアダプテーションしたものだが)言語基礎論から構造主義言語学のソシュール、変形生成文法を提唱したチョムスキー、数々の言語哲学者の発言から言語社会学をとおして世界の言語情況の先端を行く問題意識で構成されており、活きた学(=科学)のあり方を言語を通じて模索した経験を敷衍した成果でもある。中でも言語の生死に関わる部分は自ら東チモールでの経験を具体的に描写して、リアリティを出している。言語を通じて精確な認識をどのように獲得するのか、それが本書の隠れた目的であろうが、それは十二分に果たされている。すなわち認識論では言語が実に重要な役割を果たすことを、めいごさんの<突っ込み(問いかけ)>を受け止めながら、ボケは演じず、応える。その誠実は回答は大人には十分なのだが、子供には曖昧に聞こえる。その曖昧さの中に学の精緻さを読み取る明敏なタブラ・ラサには乙女が似つかわしい。この二人の間を取り持つ話題をステファニーが演じ、日本語環境の特異性を描き出す。なかなか凝った構成である。岩波ジュニア文庫のようにレヴェルの高い議論である。大人の味読に耐えうる言語学の総合入門書である。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モワノンプリュ VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 中学3年生の姪の「私も小さいころから英語をやってればよかったな」という一言から、「私」と、英語を母語とする「私のパートナー」の3人による「言葉」をめぐる対話が始まる。「ネイティヴみたいに話せる」ってどういうこと? 外国語を話せるとどういう役に立つの? 言葉の意味が分かるってどういうこと? 純血種の言語って何だろう? 日本で話されるさまざまな言語。そして言葉とコミュニケーション、などなどが話題となる。

 「子どもと話すシリーズ」という謳い文句や内容から察するに、やっぱり中高生あたりを読者に想定しているのだろう。かなり高度な内容を、よく噛み砕いて分かりやすく説明していると思う。個人的な興味から言えば「自分が言葉の意味を知っているということにも、他者が介在している」仕組み(第3章)や、「個別言語って犬種みたいなもの」という説明(第4章)は、シンプルなのによく出来ていると思った。

 ただ登場人物の「私」、なかなかに喰えないところがあって、日本を「米国第一の経済州と言ったほうがいい」なんて軽口を叩くし(p50)、東ティモールの歴史に格段の関心を抱いている様子が随所で伺えるし、「子どもの権利条約」を日本政府が遵守していない状況には苛立ちを隠さない。そもそも姪の「ネイティヴみたいに話したい」という願望を、それって白人サマのお仲間にしてくださいってことでしかない(私の要約)、とバッサリ。

 言語についてやたら詳しいこの「私」って、いったい何者なんでしょう? 本文中からはゼンゼン読み取れませんでしたけど…(笑)
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