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子どもと自然 (岩波新書)
 
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子どもと自然 (岩波新書) [新書]

河合 雅雄
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

子どもを取り巻く環境から,ますます自然が失われつつある現代,ヒトの子育てもさまざまの新しい問題に直面している.人類学の立場から,サルの社会とも比較しつつ,自力で生きる能力の衰退,家族の変容など現在の状況をふまえて,人間の発達にとって自然の果す役割と,これからの教育はどうあるべきかを考える.

内容(「BOOK」データベースより)

子どもを取り巻く環境から、ますます自然が失われつつある現代、ヒトの子育てもさまざまの新しい問題に直面している。人類学の立場から、サルの社会とも比較しつつ、自力で生きる能力の衰退、家族の変容など現在の状況をふまえて、人間の発達にとって自然の果す役割と、これからの教育はどうあるべきかを考える。

登録情報

  • 新書: 238ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1990/3/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004301130
  • ISBN-13: 978-4004301134
  • 発売日: 1990/3/20
  • 商品の寸法: 17.5 x 11 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
この本の著者河合雅雄氏は紹介する必要のないくらい有名な、京都大学の霊長類研究の大家の方です。
なので、もちろん霊長類の研究によって得られた成果を「子ども」「教育」「家族」といった人間関係に還元する
いわゆる還元主義の最たる本です。表題につけられたもうひとつのテーマである「自然」については最後に

言及がありますがさほどクローズアップされていないように思われます。

そのため、この本を評価できるか否かはこの還元主義を受け入れられるかにあります。
霊長類についての研究は非常に面白いと思います。いろいろな専門的用語を提示しながらの霊長類の行動パターンや

生物学的特徴についての紹介はそれだけで非常に好奇心を満たしてくれます。ただ、まず第一にそれを人間に応用するのは
どうか、第二に霊長類→人間へと議論が移る過程で著者の意思が関わりすぎていないか、この辺りが
この本を受け入れるかどうかのポイントになります。

正直私はそれぞれの理論が至極もっともなだけに霊長類についての研究を語るか、子どもと家庭について語るか、
はっきりしたほうがよいのではないか、と思いました。

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By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
著者は京大・サル学系の泰斗。
 本書は、子どもを取り巻く世界、子どもの教育、家族の在り方、地域社会と家族などの問題について、著者の専門である猿の研究からさまざまな提案を行ったもの。
 たとえば、早期に母親を失った子猿の運命、猿の社会に近親姦がほとんど存在しないこと、子猿の遊びにおける仲間の意義などを、実例によって紹介していきつつ、実際の人間の子どもにも当てはめていく。これまでの常識を覆されるような内容もあり、なるほどとうなづかされるような指摘もあり。なかなか知的刺激に富んだ一冊であった。
 ただ、現実の有効性ということを考えると、かなり疑問を感じる箇所も。
 ユーモアと温かみのある文章でよかった。
 弟の河合隼雄さんについても、ちょろっと言及があるのがおもしろかった。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 内田裕介 トップ500レビュアー
本書のテーマは、

「高度に文明化した現代社会で子どもをどう育てるべきか」

ということである。

子育ての環境が戦後60年のうちに大きく変わった。一言でいうなら人工的になった。

このことが現在の教育や子育ての問題の根本にある、と著者はいう。

では、人工的でない、人間本来の自然な子育てとはどういうものか。

それをサルの社会を見ながら考えていこう、というのが本書の趣向だ。

著者の河合雅雄氏はサル学の大家で、河合隼雄氏の兄。

本書の主張は、養老孟司氏の「脳に偏るな」「身体を使え」という主張と

基本的には同じ方向のものである。

もちろん、サル社会がどこまで人間社会のモデルになるのかという疑問は残るが、

本書だけでなく、養老氏の脳神経系からの知見も合わせて読めば、

子どもを自然に帰そう、という本書の主張への納得感は深まるだろう。

大家といわれる人の書く入門書は、おもしろい。

本書もその例に漏れない。一読の価値はある。
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