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子どもと悪 (今ここに生きる子ども)
 
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子どもと悪 (今ここに生きる子ども) [ハードカバー]

河合 隼雄
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「いい子」を育てる教育に熱心な社会では,子どもが創造的であろうとすることさえ悪とされることがある.しかし一方では,理屈ぬきに絶対に許されない悪もある.生きることと,悪の関係を考えるのは容易なことではない.「いじめ」「盗み」「暴力」「うそ」「大人の悪」など,人間であることと深く関わる「悪」を斬新な視点から問い直す.

内容(「MARC」データベースより)

生きることと悪の関係はどうあるものなのか。いじめ、盗み、暴力と攻撃性、うそと秘密、大人の悪…。“いい子”からはみ出す悪や絶対的な悪など、子どもと悪を深いところから問い直す。

登録情報

  • ハードカバー: 227ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1997/5/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4000260642
  • ISBN-13: 978-4000260640
  • 発売日: 1997/5/20
  • 商品の寸法: 18.2 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 55,333位 (本のベストセラーを見る)
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24 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By itgaki トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:ハードカバー
悪は「破壊」を伴うが故に禁止される。一方で破壊は再生を伴う。その再生は創造が伴うため、子どもの成長や親子関係の転換(いい意味で)につながると捉えることができる。

「破壊」による危険も意識した上で、それを創造に結びつけるための心構えが説かれている気がしました。子どもが悪さをするのには、本人の無意識の中に状況を変化させたいという欲求があるのでしょう。それを親として、または指導者として禁止するだけでは、その子の中に芽吹く新たな価値をむしりとってしまう。それも親の善意の元に。
この本はそんな親達に警鐘を鳴らしてくれているように感じました。
河合センセイらしく、その対応にはマニュアルがなく当事者達が解決していかなければいけないと言っています。また、その過程から得られることこそが大切であることも。

私の子もかわいいウソをつき始めました。この本を読んでみて、自分がどのように対応するのかを客観的に見るようになりました。こんなふうに感じさせる本はなかなか無いと思います。

このレビューは参考になりましたか?
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By レバンネン VINE™ メンバー
形式:ハードカバー
まず、裏表紙にある谷川俊太郎の詩に強く引きつけられた。

多面的に物事を見ることの大切さを教えてくれる。「いじめ」の章ではややもするといじめ奨励とも批判されかねない危険性を承知しながら、子どもが互いに切磋琢磨することを尊重し限度を越えないよう子どもを守る役割を大人が担うことを訴えている。

子どもに善意の押し付けをし、子どもが自分で成長するのを待てないのは自分自身を信頼していないからという言葉にわが身を省みる。また、筆者は、大人がもう少し悪と辛抱強くつき合うことで、より生き生きとして豊かな人生を子どもと共に味わうことができるのではないかとの示唆には考えさせられる。

心理療法家を志す者には、遊戯療法の極意がさりげなく述べられていて参考になる。
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:ハードカバー
 たいへん豊かな書である。子どもばかりか大人も含めた人間存在について、智慧を与える啓蒙の書。

 悪、すなわち反価値と看做されているものやことに、どれほどの意義があるかを再発見させてくれる。善、それだけではうすっぺらい。たとえば「よい子」は人間的に豊かか。うそ、盗み、秘密などを自己消化してこそ、人間的にバランスのとれた大人になれるのではないか。死の際を見切った人間がより豊かな生を生きるように。

 ここには逆説がある。あるいは弁証法がある。「にもかかわらず」。これが宗教の本質だ。「死と再生」の秘密だ。
 創造は破壊を含んだものである。攻撃や暴力、性、引き蘢り(ネクラ)など、悪は抑圧されている。悪の抑圧は再生への道を閉ざし、人間を創造しない。

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