就業先で職業人として振る舞うことを要求され、帰宅後は親として責務が要求される家庭は親にも子供にも安息の場ではなくなりつつある。
のに、電気機器の発達で子供は母親からの援助と保護を必要としなくなった。
母親の役割も大きな変化を向かえている。
まだ子供を産むリスクは、男性よりも女性には現実として重くのしかかる。
出産はリスクをどのようにもたらすのかを、子ども学専門家が304ページに亘り考察。
私たちが今置かれている社会だけでなく、過去をもひも解いて浮かび上がらせる「子ども」の存在。
「親」になること、「母親」になることだけでなく、「子ども」にとっての「母親」をも絡め家族形成の問題点に課題を提示。
やはり子ども忌避に陥ってしまいそうなラストに、その選択がもたらす社会の将来をも提示。
個人として、社会の一員として、考えさせる1冊だ。