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婚礼、葬礼、その他
 
 

婚礼、葬礼、その他 [単行本]

津村 記久子
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

友人の結婚式に出席中、上司の親の葬儀に呼び出されたOLヨシノのてんやわんやな一日。若者たちの群像小説「冷たい十字路」併録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

津村 記久子
1978年、大阪府生まれ。大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年、「マンイーター」(単行本化にあたり『君は永遠にそいつらより若い』と改題)で第21回太宰治賞を受賞。2007年、「カソウスキの行方」で第138回芥川賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 148ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/07)
  • ISBN-10: 4163272607
  • ISBN-13: 978-4163272603
  • 発売日: 2008/07
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
この人の作品を何作か続けて読みましたが一番笑えたのがこれです。

意外と指摘されませんが、著者は多彩な創作上の文体を持っておりテーマに即して使い分けています。
饒舌な言葉や犀利な心理描写に注目しがちですが、文体が雄弁に語る作風と思います。
基本的に主人公がテンション低めな設定も特徴でしょうか?

表題作は、結婚式や葬儀といった日常の儀礼をユニークな視点で解題するもの。
地味な関西人のユーモアが光っています。裏代表作として認定したい。
願わくば、新たな語法を開発する津村氏の作品が、読まれるべき人(特に20〜30代男女)にきちんと
届いてほしいと思います。
シンガポールチキンライス!(笑)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dance3
形式:単行本
婚礼・葬礼といった社会的行事の背後の
人間を描くという試みで
なかなか面白かったのですが

割とエッセイ的に軽いタッチの中に
ちょっとええこと言ってやろうというような
揺らぎのようなものが見えて

ちょっとどっちつかずな感じあるいは
消化不良な印象を受けました。

しかししかしなかなか良かったですよ。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本
「アレグリアとは仕事はできない」に続いて本書を読んだ。表題作の他「冷たい十字路」を含む。

表題作は、"人を呼べない"性格のヨシノが、同じ日に、予定していた友人の結婚式と突然の会社の部長の義母の葬儀に"呼ばれる"様を通して、冠婚葬祭と言った人生の節目に表出する人間模様を戯画的に描いたもの。ヨシノの思考・行動に頷ける箇所もあり(特にラストが良い)、面白く読めるのだが、作者の作風がパターン化しているのが気になる。控えめな若い女性の本音を語って、鬱憤を晴らすと言う点では見るべきものがあるのだが、逆に言うと、それだけの感がある。一作目は良いけど、二作目はね、と言う感じ。10年, 20年経っても同じ様なものを書くつもりなのだろうか ? また、「アレグリア」と同様、ヒロインはカタカナで表記されるのだが、本作では漢字で表記される登場人物も居る。私が見た所、「カタカナ=姓」、「ひらがな=名」なのだが、直感的にカタカナで表記される人物は「抽象度が高い=作者の描写対象」のように思われるが、区別が判然としない。「セガワ>さゆり」なのか ? 細かい点だが、私は50年以上生きているが、披露宴ではなく結婚式に友人として招かれた経験は無い(キリスト教式除く)。「葬>婚」は常識以前。告別式ではなく通夜に会社の人間が大挙して押し掛けると言う話も聞かない。「冷たい十字路」は地下鉄付近の交差点での朝の自転車事故を端緒に、通勤途上の女性会社員、小学校の女教師、パートの女性、女子小学生等の意識の流れを綴ったものだが、「アレグリア」中の「地下鉄の叙事詩」と大差ないモチーフ。しかも、個々の意識の世界がセコ過ぎる。

物語の構成力もあり、ユーモアの裏に人生を見据える厳しい目もあるのだから、もっと作風の違う作品を読んで見たいと思う。
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