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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
水のように透き通って美しい,
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レビュー対象商品: 娼年 (単行本)
タイトルやあらすじを読んだ時のような過激な感じはなく、水のようにさらさらと、止まれずに一気読みしました。性愛の描写が多いにも関わらず、男性作家が書いたとは思えないほど、上品で透明感にあふれている作品です。 主人公の大学生リョウは、男娼となり、色々な女性の欲望に向かい合っていくのですが、リョウが映し出すそれぞれの女性の姿はリアルで美しく、共感を覚えました。 この疾走感に、どんなラストを持ってこれるのだろうと思っていたら、
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
底なしの欲望を満たしつつ消耗しないぼくってすごい,
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レビュー対象商品: 娼年 (集英社文庫) (文庫)
男の性欲の捌け口として自分の身体を売る女は娼婦。女の性欲の捌け口として自分の身体を売る男は娼夫。大学生リョウにとって何もかもが、もちろん女性も退屈だった。バーテンのアルバイトをしながら日々を送っていたが、ある日ホストの友人がバーに連れてきた女、御堂静香に誘われ娼夫になる決意をする。退屈を抜け出し、情熱を探してみるために。客の女たちと「仕事」を通して、リョウは欲望の不思議さ、奥深さに魅せられてしまう。客の女はみな年上でなかには自分の祖母くらいの年齢までいるが、リョウはいつも彼女達のなかに可憐さを見出し、心からいとしいと感じていく。しかし仕事の面白さにはまりかけたとき、大きな落とし穴が待っていた・・・。小説のテーマといい、次々に登場する変態中年女といい、三文エロ小説になってもおかしくないのに、まったくいやらしさや生臭さを感じさせない。それどころか清涼感や静謐な感じさえ漂わせている。さすが石田衣良!初期の頃の村上春樹みたい、と思わせる雰囲気もあったりして読んでいて嬉しかった。
37 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
欲望とは何か,
By 紺月 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 娼年 (集英社文庫) (文庫)
とりあえずタイトルが秀逸ですね。字と響きだけでだいたいの設定を想像することができます。 作中では徹底して「娼夫」と表現されていますが、「ホスト」でも「男娼」でもなく「娼年」。 主人公の危うさが感じられる。 セックスに関心のない大学生がふとしたことから娼夫となり、様々な欲望のかたち、快楽の追求といったことを体験していきます。 それはセックスであったり、それとは違うかたちであったり。 人に安らぎを与えることのできる仕事はそれでも非難されるべきなのか。 文章に透明感がありドライなせいか、セックスの描写は艶はあるのに生々しさとは無縁で、そこが特に好き嫌いがわかれるかもしれません。 読んでいてやさしい気持ちになることのできる作品でした。
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