クラシック歌手だからうまいのは当たり前くらいにしか思っていなかったのに、
いつか口ずさむようになり、今はiPodに入れていつも聴くようになった。
『千の風になって』は心の深い所に届き、内からこみ上げるものがあり、
目がしらが熱くなる。もし神様がいるのなら、大丈夫だからと言ってくれているような、
なつかしい気がする。不確かな彼方から語りかけて来るのは、確かな信頼と大きなやさしさ。
こういう歌は、例えば最近のものでは平原綾香さんの『ジュピター』であったり、
少し以前なら岸洋子さんの『夜明けの歌』のように、現代人が忘れた、
魂のふるさとからの語りかけかもしれない。秋川さんの心のこもった、
あたたかくやさしい歌声が心にしみる。ああ、人間って捨てたもんじゃないと、
そう思える自分がいる。この曲はこれからも多くの人たちを癒し、支え続けるだろう。
このアルバムでは、『津軽のふるさと』と『いい日旅立ち』もとてもいい。
なお、2007年2月20日放送のNHK歌謡コンサートではCDより深い歌唱が聴けた。