04年01月の単行本からの文庫化で,著者曰く『百合コメディ』の短編集になります.
つまり『レズビアン』を扱った作品で,
単行本より1編多い全9編が収録されています.
表紙のかわいらしいイラストから,女の子たちの甘美な…と期待しそうですが,
よい意味で期待を裏切るユーモラスな編が多く,思わず噴き出しそうになります.
中には『濃い』ものもありますが,それでもどこかバカバカしさが含まれており,
男や女,同性愛,異性愛など難しく考えず,ドキドキしながらもおかしく読めます.
『表現』や『描写』が被るのは少し気になりますが,これは許容できる範囲でしょう.
また,文庫版のみに収録の最後の編は,あとがきによると『私小説』とのことで,
それまでとは大きく印象の違う,著者の思春期のいらだちを描いたものだそうです.
ほかにも『各部位』の表現など,作品を書く上でのこだわりがざっくばらんに語られ,
ちょっと長めのあとがき,解説のようにも読めるのが変わっていておもしろかったです.