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姫君
 
 

姫君 [単行本]

山田 詠美
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   本書は、「MENU」「姫君」など5作品からなる短編集。いずれも、人を愛するということから生じる「聖なる残酷」を正面から見据えている。

   中でも圧倒的な印象を残すのが、独特のバランスで保たれた2人の奇妙な同居生活を描いた表題作「姫君」。「世界のための」源氏名を持つ破天荒な姫子と、ミュージシャンを目指している人のよい摩周。2人の同居生活は、お互いに一線を越えないようにしようという暗黙の了解によって成り立っていた。おもしろいのはここでいう「一線」が、肉体関係のことではなく、もっと観念的な関係性での「一線」であること。だがその関係性も徐々に変化していく。必死に保っていたバランスが崩れ、そこから新しい関係が始まろうとしたときに2人を待ち受けていた思いがけない結末とは…。

   そのほか、他者との複雑で微妙な人間関係を淡々と描きあげた「MENU」や、一風変わった語り手が特徴的な「フィエスタ」など、いずれも人間の関係性に焦点を絞った作品がそろっている。密度の濃い関係が、山田詠美独特の一見軽い口調で展開されていくのだが、内容自体は決して軽いものではない。これまで、肉体関係を中心とした即物的な作品を書く作家という印象を持っていた人は、そのイメージが一変するのではないだろうか。それほど、人と人との関係性が非常に観念的に捉えられており、人を愛することによって生じる、失うことへの恐怖のさまざまな変奏が、せつなく熱く胸に迫ってくる。

   漫画家の真鍋昌平によるカバーイラストも、その都会的な雰囲気が内容にぴったりマッチしていて、ひとつの作品としての完成度をさらに高めている。(盛岡真美子)

出版社/著者からの内容紹介

自分が生と死の境目に立っていようとも、人は恋をする。人を愛することで初めて生じる恐怖、"聖なる残酷"を描いた傑作短篇集

登録情報

  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2001/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4163201408
  • ISBN-13: 978-4163201405
  • 発売日: 2001/06
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)
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足りないもの 2002/7/31
By kurimu
形式:単行本
私は山田詠美さんの作品が好きです。
「色彩の息子」「蝶々の纏足」「晩年の子供」など、好きな作品はたくさんあります。
「文学界」の新人賞の選考委員もされていて、その批評が非常に的を射ていて面白いです
(最近出版されたエッセイ集に入ってますね)。
ですが、「姫君」は少し何か足りないような感じがしました。
面白かったのは、確かです。

でも、期待し過ぎていた分の失望感かも知れません。
結末が多分そうなるだろうなと思っていた通りになり、少し寂しかった。
それは、この本に入っているもうひとつの作品もそうでした。
結末が似ていたような気がしました。
ある書評で、少女マンガのようだ、とされていましたが、私もそのように感じました。

少女マンガについて悪いものの例えとして使っているわけではありません。
少女マンガに非常に素晴らしい作品がたくさんあることも知っています。
ただ、その下地があって、この作品を読むと、結末が読めてしまうのです。それが残念なのです。
違う手法で表現しているのだから、違う着地を期待してしまいました。

期待していたことが外れてしまった分、星ひとつ減らしました。
しかし、それ以外は、山田詠美は素晴らしいと改めて感じさせられました。

.

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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
MENU! 2005/5/22
形式:文庫
 山田詠美ってこんなに面白かったのか、って改めて思った。
 姫君、そして特に最初のMENUがあまりにも面白すぎる。他の短編の印象が全て消え去るくらい面白い。独特の毒が作品の端々で流れる。
 非干渉から生じる親近感。一番遠いところにいてくれるがゆえに、自分にとって一番心地よい存在となりえる。MENUは一生忘れられない作品になりそう。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
山田詠美と言う人は、天才だ。
というか、どうしてこんな複雑で混沌とした感性を
言葉で表現できるのかがわからない。
だけど、その言葉は心のひだの一つ一つ間で入り込み、
眠っていたはずの感性と記憶を刺激する。

わかりやすい恋愛なんてひとつもないんだよ。
残酷で複雑、そんなもんだ。いつも山田詠美をよむと

日常では呼び覚まされなかったものがよみがえってきて
鼻の奥がツーンとするよ。

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最近のカスタマーレビュー
これぞ山田詠美
山田詠美の本で一番好きなのが、姫君の中に収録されているMENU。
主人公と義理の妹の関係が複雑かつ繊細ですごく切なくなりました。... 続きを読む
投稿日: 2010/3/5 投稿者: SS
心の奥が擽られる
初めて山田詠美の作品に触れてニヤついてしまった。最初のMENUの主人公が自分の性格と似ていて共感できる箇所にニヤついた。人に必要とされることが欝陶しくて本音を話さ... 続きを読む
投稿日: 2007/2/12 投稿者: ロブ
傑作。
山田詠美の作品を初めて読んだのが表題の姫君。これだけは凄く気になって直感で購入した作品。私の直感は正解だった。とても切なく愛おしい気持ちが広がる。複雑な様で人の心... 続きを読む
投稿日: 2006/3/11 投稿者: マキコ
私は彼女の文体が好きです
“テーマは愛と死”

なんて言われると巷で流行の「純愛、死んだ恋人思い続ける」系かと思われますが、
まずそんなことはないです。... 続きを読む

投稿日: 2005/8/13 投稿者: セヴンス7
胸に刺さるもの
この本のタイトルにもなっている「姫君」は、とても胸が痛い。ホームレスだった姫子と、その姫子を拾った摩周との目線で描かれたこの作品は、山田詠美さんの作品の中でも忘れ... 続きを読む
投稿日: 2005/7/17 投稿者: sayuri
「関係」
この本はまずカバーイラスト(真鍋昌平:画)が成功していると思います。重厚なのにクールで、山田作品独特のエロスも感じられて。... 続きを読む
投稿日: 2005/5/26 投稿者: "直助"
「例外」の1冊
AMYさんは大好きなんだけど、この作品は無理でした。
最後まで読みきることができなかった。... 続きを読む
投稿日: 2005/5/24 投稿者: suzumibachi
長編もいいけど…
いいですよ、これ。
山田さんの本は割とじっくり浸りながら読んだりするのですが、この本はスピーディな感じのものが多く、一気に読みました。... 続きを読む
投稿日: 2005/1/16 投稿者: "tmmsmmr"
AMYワールド
表題作の「姫君」は、とても好みが分かれる作品だと思います。
どちらかと言えば、漫画や映画などで見てみたい世界。... 続きを読む
投稿日: 2004/9/30 投稿者: エミュー
響きました。
泣きました。
山田詠美さんの作品は、とても心に入ってくる。

死をもって愛を知るって、残酷だけど、美しい。... 続きを読む

投稿日: 2004/9/20 投稿者: ミミ☆
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