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姫は、三十一 (角川文庫)
 
 

姫は、三十一 (角川文庫) [文庫]

風野 真知雄
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

平戸藩の江戸屋敷に住む清湖姫は、微妙なお年頃のお姫様。市井に出歩き、町角で起こる不思議な出来事を調べるのが好き。この年になって急に、素敵な男性が次々と現れて…。恋に事件に、花のお江戸を駆け巡る!

内容(「BOOK」データベースより)

平戸藩の江戸屋敷に住む静湖姫は、微妙なお年頃のお姫さま。大晦日の夜、おかまの店で飲んだくれていると「来年はもの凄いモテ年になる」と占われる。年が明け、三十一歳になるのを機に習い始める三十一文字の和歌の会に参加すると、なんと屋根の上に死体が。謎を解こうと奮闘する姫の前に、素敵な男性が次々と現れて…。恋に事件に、花のお江戸を駆け巡る!大人気著者が放つ「姫は、三十一」シリーズ第1弾。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/12/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041000769
  • ISBN-13: 978-4041000762
  • 発売日: 2011/12/22
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 31,903位 (本のベストセラーを見る)
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By suihou トップ50レビュアー
Amazonが確認した購入
 あのロマンティックな『妻は、くノ一』の姉妹編シリーズ始動です。主人公は、くノ一織江の異母姉、静湖。
 作者が予告していただけあり、わくわくと書き進めている心弾みが伝わってきます。

 新機軸として目につくのはまず、風野真知雄小説でおそらく初めて、ヒーローではなく、女性がメインの主人公であること。ヒロイン静湖姫は、落としだねの織江とは違い、平戸藩の松浦静山公の嫡子のお姫さまです。美貌なのに、なぜか求婚者がつぎつぎと不慮の死をとげ、縁遠くなって、三十一才の春を迎え、自分も市井の人に負けずに「働かねば」と思いつき、たまたま出会った殺人事件の解決に乗りだします。
 父の「甲子夜話」などもひもときますし、傑物である父と自由に親子の語らいもできる、恵まれた立場のお姫さまです。おっとりとしてスケールが大きく、また父ゆずりの勘とユーモアに恵まれ、護身術に長けている半面、和歌などの教養にはうといアンバランスぶりがほほえましい。
 しかもなんと占いで、三十八万四千年に一度という「モテ年」に当たってしまったと言われ、この巻だけで、歌人、同心、瓦版屋、発明家、豪商、戯作者など六人の美男やいい男たちに惚れられてしまいます! 女性読者にとってはまことに楽しいシリーズの幕明けです。

 もうひとつの見どころは、歴史小説的考証にこだわらない、「ネオ時代小説」ともいうべき自由な趣向やアイデアが持ち込まれていることです。『女だてら』のシリーズもそうでしたが、現代の風俗や考え方をなにげなく(いや、堂々と)織り込み、せりふはますます現代語の、ちょっと不思議な江戸時代になっています。
 冒頭、静湖姫は、広小路のおかま居酒屋で飲みながら、新年を迎えますが、なにげにゲイバーに出入りするお姫さまとおかまたちの交流、そして新たにつけられた警護役の若侍、たよりなさそうなくせに、佐々木小次郎の秘伝書から「燕渡り」を開発したという岡田博之助との漫才道中など、のっけから、心地よく暖かい風野真知雄世界が展開します。もちろん『くノ一』シリーズに出てきた彦馬その他の面々の思い出も語られますし、風野真知雄本の真髄ともいえる、天然のユーモアは冴えまくり。

 この本は大丈夫だろうと思い、車中で読み出したのですが、最初のほうで静湖姫が初めて三十一文字を習いに出かけ、凄い美貌の歌人の師匠の前で、必死に57577をひねっているところへ、殺人の報が。無我の境地の姫君は、そのことまで歌に織りこみ・・・そのあたりで、あまりのおかしさに吹いてしまいました。
 ほかにもいろいろ「和歌」のはずのものが出てきますが、ほぼ口語の現代短歌です。なのにまったく違和感がありません。ひとつの作品世界をつくりだす腕にぶれやゆらぎがなく、確信をもって語られているため、リアリティの強度が高く、安心して読みすすめられます。これが作者の人気の秘密だなと改めて感じました。

 彦馬のような男性とすばらしい恋をしてみたい、と夢見る静湖姫はこれからも父ゆずりの才覚で、あちこちの謎に首をつっこんでゆくのでしょうが、その謎解きとともに、いったいだれが姫の心を射止めるのか。そちらの興味も尽きません。
 どのキャラクターも肩の力が抜けた自在な動きぶりが心地よく、一番好きなシリーズになりそうな予感がします。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
Amazonが確認した購入
『妻は、くの一』のスピンオフと言ってはダメだ、と認識の本作でした。本当に面白い、面白すぎます!!!

主人公は『女だてら』の女性像に似てるのかなぁ、と想像しながら読み進めましたら、巻頭5ページで吹き出しました。しかもその時は静かな機内だったんです…。周りの目がちょっと痛い、でも、そんなの気にしてたら読書なんて出来ません(よね?!)。

主人公/静湖姫のパパ・松浦公の下屋敷は、ちょうど我が家の隣なんです。
"狸ばやし"や"落ち葉無しの木"等の本所七不思議が舞台だった場所。当時の土地柄に想いを馳せつつ、本作ではさらに『甲子夜話』のゴージャスなもじりも楽しめて、そして、もちろん忘れてはいけません、我らのヒロイン/静湖姫のはっちゃけぶり!本当にワクワクしながら読み進めました。

第一作の本作ではまだ(?)サブキャラの"繁蔵"のお店も徒歩圏内なので、繁蔵得意の占いをみてもらいにフラッと行ってみたい、自分の384,000年は何時ですか?!と聞いてみたい、と、遠いお江戸を思いながら本所の夜空を見上げてみます。

続編、今からSUPER楽しみです!
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
もてもて 2012/1/18
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 『妻は、くノ一』シリーズのスピンオフ作品。松浦静山の娘である静湖姫を主人公としている。
 静湖姫の自由奔放な性格が楽しい。お金を稼がなきゃ、ということで探偵業をはじめ、怪しげな宗教にからむ殺人事件に取り組んでいくのだが、あちこちで騒ぎを巻き起こし、それでいて最後にはきちんと解決してみせる。
 そして、その過程でいろいろな男たちに惚れられ、モテモテになるというのもいい。
 護衛役の剣士の使う剣技も謎めいている。
 静山をはじめ、『妻は、くノ一』の登場人物たちも顔を見せるのも嬉しい。
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