『愛する人と結ばれたら死ぬ、が彼女の結婚は国を栄えさせる』と言う託宣の元、隣国クレールの呪われて文字通りの馬面となっている第三王子との結婚を決めたトゥループ国王女アリー姫。
首から上が葦毛のお馬の王子様と挙式直前に初対面しての短いやりとり。それでビビッと来るものがあった新婦は恋に落ち、託宣に反して「愛する相手と結婚」してしまいました。
おまけになぜだか王子は、馬から普通の姿の青年に…。
王子にかかっていた『呪い』は物語早々に解け、あとは最近、いちジャンルを確立してるかのような新婚イチャラブモードの中、毒殺未遂ミステリーになっていきます。
『結婚』はセーフだったけど『結ばれる』の解釈が違うのか!?と、実質お預け状態の夫婦が、お目付け役教育係の目を盗み、隙あらばイチャついてしまうのが楽しいです。ビビッと来たのは王子の方も、だったのですね。
キスしたら盛り上がっちゃうから禁止→ある仕種をその代わりに。そんなことされたら・・・アリーだけじゃなく、こちらも思わず赤面します。
アリーは託宣から男性から遠ざけられるような辛い年月を過ごして来たけれど、卑屈さはなく、しっかりしてまっすぐ。お馬王子の人柄に惚れるところからも、人を見る目もあります。彼女の回りには9歳年上の教育係僧侶(とはいえ長髪、美形)、彼は頼もしくもありつつ姫心配のあまり時々言動がおかしい。姉のように慕う元侍女、今は先輩人妻な美人も気持ちよい人です。
託宣はともかく、なんで王子の呪いが解けたのかはまだ謎。
王子の方の事情はいろいろ複雑そうです。と言うか、かの国の主従も兄弟仲もわかりにくいよ!(笑)。
アリーと王子リオハルトは、相性よさそうなので続くなら、あの手この手で一線を越えそうで越えないシチュエーションを楽しく読ませて貰いたいです。