登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
41 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「楽しい不倫」に足掻くヨリ,
By
レビュー対象商品: 姉の結婚 2 (フラワーコミックス) (コミック)
結婚をいう希望を捨てプチ老後を楽しむべく故郷に戻ったアラフォー司書・ヨリ。彼女に突如訪れたロマンスを描いた西炯子の続きものコミック・第2巻。前巻は物語の序奏というべく、故郷に帰ると同時にヨリの奥底へ押し込めていた恋愛願望が、元クラスメイト・誠により こじ開けられ困惑する様子が描かれていたが、本巻は彼女自身がとある落とし前をつけるだけでなく、彼女を取り巻く外的環境も大きく 変化していく。特に本巻で描かれるヨリと誠の関係は、恐らく多くの読者が前巻時点で予想もつかなかった斜め上の展開を見せている。 誠のことで無意識に思考が侵食され、心を乱すことに疲れた彼女が誠に提案するのは「ルールを守った楽しい不倫」。金払いを前提に 割り切った肉体関係を持つことである。自らそのビジネスライクな関係を望みながらふとした誠の無垢な表情に心が動揺したり、理に情 が勝らぬ様、性行為に固執することで必死に「大人の顔」を保とうとするヨリ。一方彼女の微妙な心理を見抜き常に先手に回る誠。二人 の心理的な駆け引きが急くことなくじっくりと描かれる。 本巻で最も印象に残るのは、ヨリと誠が「不倫」の一環として決行する温泉旅行のシーン。ヨリが自らの足に落とした刺身を誠に口で拾 わせ食べさせるシーンは、耽美小説の一シーンを思わせる官能と歪みを感じ、ぞくっとさせられる。旅館へ来るまで必死に平静を装って きた彼女の表情が崩れるあるシーンは、所詮感情を支配された限り、頭で何を画策しても彼女の無駄なあがきであることを残酷にも示し ている。一方、帰りの車中誠に「体代」として請求した10万をどうするか悩む挙句とった結論は実にリアルだ。 女性から男性への肉欲を明確に肯定したり、性行為中でも当事者達が何処か冷めているドライな描写は、10代少女の為の単なる甘い ファンタジー恋愛作品群は明らかに一線を画しており、逆に若い世代の方が二人の恋愛模様を読んで何を思うのか興味深い。 未来の無い恋愛に振りまわれたくないという強迫観念から歪んだ関係を望むヨリと、不倫という不実な行動をとりながら自分は「誠実」だ と平然と主張する誠、二人ともなかなかの癖ありで読者が完全に感情移入するのは難しい人物像ではないか。 一つの作品に完全に読者の見方が一致することなど有り得ないが、特に本作は読み手の立場・年齢によって様々な心象を産むと思う。 読後は何処かにもやもやを抱えながらも尚これからの展開を知りたいと思わせてしまう、なんとも小憎い魅力をもった作品だ。
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
心の扉を一つ一つ開けていったその先に・・・,
By IVAN (横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 姉の結婚 2 (フラワーコミックス) (コミック)
真木とフィジカルな関係から始まったヨリ。真木に熱烈に愛を囁かれ、心惹かれる彼女の気持ちを混乱に陥れた”自分とそっくりな妻”の存在。2巻では真木とヨリの関係は新しい局面を迎える。過去の苦い恋愛経験からもう男に振り回されない自分になる!と決意し、取った行動とは・・・アラフォー世代の恋愛とは思えない程不器用な二人。心を許さず体だけの付き合いが続くような相手だと思うのなら、ヨリの男遍歴は伊達ではないのかと思えてしまう。しかし真木の柔軟性と忍耐力には舌を巻く。ヨリの気持ちを尊重しつつも、あなたの心が欲しいと繰り返し口説くのを忘れない。 真木にはどうやら離婚出来ない事情があり、その点に関しては未来は分からない、とヨリに対して正直だ。普通に考えれば、離婚はしないが僕を愛してくれなんて身勝手な男はさっさと捨ててしまえと思う所だが、真木の生い立ちや、子供の頃からのヨリへの一途な想いが丁寧に描かれている今巻を読んでしまうと、純粋に二人の関係を応援したくなってしまう。小中学時代に共に過ごした花の島で、デブで陰気で虐めの対象だった真木を叱り付けるヨリに惚れて、ストーキングをし続けた過去と今はなんら変わりはない。見掛けと社会的評価が180度変わっただけなのだ。だからヨリの前でも髭をボーボーに生やし、よれよれの服を着て彼女の反応を確認しているのではないだろうか。 物語は後半に登場した爽やか好青年により、ヨリの心がどう動くのか、また今巻では殆ど登場しなかった”妻”の活躍も次巻に期待したい。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
誰もが予想もコントロールもできない恋愛,
By
レビュー対象商品: 姉の結婚 2 (フラワーコミックス) (コミック)
帯にある通り、「あきらめても、 あきらめても、 なお。」それが人間なのかもしれません。生きてる限りは。 「あきらめる」「死ぬしかない」とか思ってるうちはまだ全然生きてます。 自ら女としての全てを諦めたつもりでプチ老後に入ったヨリですら、 外的な揺さぶりがあれば、閉じた筈の心に某かの漣が立つというものでしょう。 1巻では「娚の一生」に似たものになってしまうのではないか…と危惧していましたが、 この2巻でやっと「姉の結婚」に入り込めた気がします。違うものになった! もう恋愛はいい、と思ったところで言い寄る男性が現れて、しかも妻帯者。 ここにすごくリアリティを感じます。だって同世代の独身男にそんな蛮勇はないので。 あったら独身者同士くっついてると思う。30代後半の女に寄ってくるのはほぼ既婚者では? あと、その無邪気さや気遣いで姉を救う妹は、己の役割をよく分かってて賢い。 自分と全くタイプの違う妹を持つ姉として、あるある、と頷きました。妹がいて良かった。 無視するはずだったのに、週1の愛人契約にまで譲歩してしまったヨリ。 もう既に相手のペースに乗せられ、かなり心に踏み込まれています。 それ以上を許さないために金銭を持ち出したのに、それをそっと返そうかどうか逡巡する。 あれは、自分へのブレーキなのでしょうかね。無料にしたら恋愛になってしまうから。 いつか終わる恋愛を望まず、お金を貰うことで関係を続けたがっているようにも見えます。 「あの人が私をあきらめてくれますように そのために新しい彼氏ができますように」 と祈るヨリはもう、「恋愛はお休みどころか閉店」が本末転倒してますが(笑)。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|