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妻に捧げた1778話 (新潮新書)
 
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妻に捧げた1778話 (新潮新書) [新書]

眉村 卓
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 714 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

余命は一年、そう宣告された妻のために、小説家である夫は、とても不可能と思われる約束をする。しかし、夫はその言葉通り、毎日一篇のお話を書き続けた。五年間頑張った妻が亡くなった日、最後の原稿の最後の行に夫は書いた―「また一緒に暮らしましょう」。妻のために書かれた一七七八篇から選んだ十九篇に、闘病生活と四十年以上にわたる結婚生活を振り返るエッセイを合わせた、ちょっと風変わりな愛妻物語。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

眉村 卓
1934(昭和9)年大阪市生まれ。本名・村上卓児。大阪大学経済学部卒業。会社員を経て、小説家に。大阪芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 207ページ
  • 出版社: 新潮社 (2004/05)
  • ISBN-10: 410610069X
  • ISBN-13: 978-4106100697
  • 発売日: 2004/05
  • 商品の寸法: 16.8 x 11 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
タイトルのみを見て、手に取った本です。

それまで眉村さんの本を読んだ事はありませんが、作家として
死期の迫る奥さまに出来る事を模索し、1日1話という形をとり
ながら、結果として5年間の長きにわたり実践した、病気の奥さま
に向けて作品を書くと言う心の温まる内容です。

タイトルだけを見るといかにもこの本の中に1778話もの短編が
詰まっていると錯覚しそうですが、本書に収められているのは、
その中から眉村さんが選んだ話とその注釈、そして当時の家族の
様子が描かれています。

作品の良しあしは別として、奥さまに向けていろいろな話を作り
続けたというだけで、夫婦の愛情と言うものの深さを感じさせて
くれます。

眉村さんはSFを得意とするらしく、空想的な話が多く見受けら
れますが、逆にその1話ごとに加えられている注釈は、当時の眉村
さんの感情や奥さまの容体などを記されていて、その間には空想と
現実の世界と言う大きなギャップがあり、もしかしたら眉村さん
自身がこの現実から逃れたかったのではと想起させます。

しかし後半、最期の時が近づいた奥様に対して書いている文章は、
感情を出すまいとしてきた眉村さんが完全に現実と葛藤する内容が
1話として描かれており、とても印象的でした。

一度読んだだけでは、その良さは深く噛みしめる事ができそうになく
星は3つですが、やはり自分も年齢を重ね同じような境遇になった
とき、1日1話を書き続けた眉村さんの気持ちや、その中に込められ
た深い思いがさらに心に伝わってくるのだろうと思います。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By jj2045
形式:新書
眉村氏ご夫妻の闘病生活とショートショートに関わるいきさつは、某テレビ番組でも紹介されましたのでご存じの方も多いと思います。高校時代から顔見知りの二人が結婚し、苦楽をともにしつつ、夫は会社を辞めて作家生活へ。そして老年を迎えたご夫妻を待っていたのは妻の癌発病と限られた二人の日々でした。自分にできることは妻だけを読者にしたショートショートを毎日書くことだと眉村氏は毎日原稿用紙に向かいます。毎日毎日彼は一日一話完結の作品を書き続けました。その数なんと1778話。……ここまでのところは最初の5ページ程に書いてある部分ですのでご心配なく。でも、この本を読まれる方は、けっして途中を端折ったりしないで丁寧に順次ページを繰られるようお勧めします。と言いますのは、最後の1778話、これには泣かされます。おおよその予想はできるとはいえ、何という愛情にあふれた素晴らしいセンチメンタリズムでしょうか。一読の価値ある一冊だと思います。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
泣ける本 2004/6/9
形式:新書
愛する妻の死を宣告された男が、何かしなければいけないと決意したことが、「毎日、1作自分の書いたショートショートを読んであげること」。「なんだそりゃ?」と思うかもしれないが、妻の死という絶対的な事実を受け止めきれないモガキのようにもみえ、かえってリアルに、妻に対する気持ちが伝わってくる。

本文の中に挿入されている短編はそこだけ読むと、よく理解できなものもある。しかし、1日1作、最後の日にかかれた1778番目の話まで、ショートショートの番号が進むにつれて、残された時間を慈しむ二人の様子が浮かび上がってきて、切なくなります。年老いた夫婦が妻に向かって朗読をしてあげる姿、そんな姿を想像するだけで泣けてきます。ちなみに短編では「ウェルカム通り」が印象に残っています。

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