この方の著作は連載時やほかの本で読んだことがありますが、それらの手法と同様にインタビューしてそれをまとめているものです。
既婚男性にとっての婚外恋愛というのは、きっかけも感情も軽いものだと思っていました。ところが、本書をひもとくと、多くが軽いきっかけで恋愛を始めていますが、恋愛に夢中になる人が意外にも多いようでした。その中の一人が年下の恋人に振り回されたことを振り返り、「1年近く続いたのだから感情のつながりがあった」と叙述するところがあります。実際はどの男性も肉体におぼれたと女性の私には思えますが、よくいわれる、性的な関係が男性にとっては恋愛感情と密接な関係があるということがどういうことなのか、この本を読んでずいぶん理解できました。「体がなじむ」という言葉が使われていましたが、一過性のものではなく一定期間、性的な関係を続けてお互いの身体的な特徴を把握しあっていくと、感情も深まるというようなことです。男性が女性を好きになる過程を垣間見られました。