その昔、あすかコミックス他で出版された名作たちが次々と蘇ります!
十年程前に手放してしまったのを後悔していましたので、本当に嬉しい。
●妖精王3●遂にダーク・エルフの城に辿り着いた爵(じゃっく)。物語はいよいよ最後の戦いへ…。
(1977-78)『さあ答えて あったかくて楽しくなるものってなに?』
3冊に渡った「妖精王」が遂に完結します。勧善懲悪ではなく、ダーク・エルフ達の悲哀が…。
海蛇や蛞蝓、井冰鹿やクィーン・マブ、生まれた姿形や血筋で疎まれる側の痛々しさが残ります。
●ダフネー●指の震えでピアノが弾けなくなり、母親の束縛から逃れて蔦の館に滞在するソニアだが…。
(1981)『不安は誰にでもあるわ でもほんとうに気が変になった人ってね』
昔読んで凄く好きだった作品です。明るい話ではないのですが、救いがあるからでしょうか。
多くの登場人物が何かを隠している風ですが、考えてみれば現実もそう変わらないですね。
●赤い髪の少年●ある家の来訪者が見たのは、両親兄姉から「にんじん」と呼ばれる赤い髪の少年。
(1973)『あの子の心ときたら 髪よりすごい色なんですのよ』
ルナールの「にんじん」がベースとのことです。私も子供のころなぜか愛読してました。
家族のストレスの全てをぶつけられ、それに抗えない一番の弱者。子供をつくるのは環境です。
●ある夜に●気がつけば夜道を歩いている女四人。しかしそれぞれの足が踏むのは華、砂、石…。
(1981)『いつだって被害者だったわ そういった者はここで報われると思っていたのに』
これ!この話が読みたかったんです!自分への戒めのためか、何度でも読みたくなる作品。
「それぞれ受け取り方が違う。若かったので不遜なテーマを平気で…」と山岸先生。いえ傑作です!