この映画との最初の出会いは丁度1年前、近所の何処にでもあるレンタルショップだった。
第一印象は「なんだかキャラクターが地味ね〜」という、出会いとしては何とも微妙なものであった。
その日は別な映画を借り、家路に就いた。恐らく今後も見る事は無いだろうと、あの頃の私はそう思っていた。
しかし、あの頃の私は毎週その店に通っていた。
なので店内の隅々を物色するたびにあの青いキティちゃんパッケージもよく目にし、時折止まったのであった。
「一体どんな映画なのだろうか…?」
ある日、私はとうとうその「妖精フローレンス」を手に取り、借りて見てみることにした…。
…な・ななな!? なんなんだ…これは!!!(しばし放心)
本当に止めどなく流れる、クラシックの名曲20曲。
鉛筆による手作業で滑らかに描かれた、華やかで少しシュールな妖精世界。
ちょっとドキッとするようなナイーブな少年主人公…(それは私の好みか)。
アニメ作品の名作が多いこの頃(80年代)の日本に、こんな作品が余り知られずに存在していたなんて…。
その次の週、私はまた別なサンリオ映画を借りて見てみたのである。
…あれから1年の時が過ぎ、この1年間で、私は前よりもクラシック音楽の知識を身に付け、また「サンリオ」の事を前よりも深く理解することが出来た。
そして、あることに気が付いたのである。
「この映画、本当は子どもよりも本気でクラシックを愛する人が見るべきなのではないか…」と。
なので、本当の私の気持ちでは星5ツ付けたい所だが、あえて星4ツにしてある。
残りの星は、本編のクラシック音楽20曲の中に隠されているのだ。
なので、これからクラシックの知識を身に付けたい人、サンリオの事をもっと深く知りたい人に是非ともおすすめしたい。
きっと深みにはまり、ある日あなたも私と同じ、マニアの仲間入りだ。