編集が良いのか、作者の書き方がよいのか、
読みやすい、よい本です。
よい本なのですが、誰にでも「読んでみて」と言えるか?
と言えばちょっと違います。
それは、
この本がノンフィクションであり、内容が生々しいからです。
「オンラインロールプレイングゲーム」の経験者には共感と共に
ちょっとした心の痛みを感じるじゃないかと思います。
それは、
ネットの事を『仮想の世界』と呼ぶ事がありますが、
ネットとは仮想で有りながら、そこで実際に活動しているは、
紛れも無い「生身の人間」だからです。
それぞれの人々に、それぞれの血の通った生活があり、思いがあり、心があり
背景も人それぞれ。
なのになぜか、
人ゆえに『仮想の世界』においても、 人は人との関わりを求め、
そ〜そして物語(詩)が始まります。
知らない人は「嘘」と思うかもしれませんね。
ですが、文字だけのチャットだからこそ、隠せない人の心があるんです。
リアル(現実)以上に強い結び付きが生まれる事も確かにあります。
作者の心の葛藤、憤りはネットで活動する誰もが感じる物なのかも
しれません。特に恋心は・・・
この本では、作者のアキさん、そして相手の天馬くんが主人公ですが
彼と彼女と関わった人々それぞれに物語があります。
1人々がそれぞれの物語の主人公です。
ネットの片隅で生まれた、美しく、ちょっと切ない恋物語。
誰にでもお勧めって訳じゃないですが、読んで損の無い本です。