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妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫)
 
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妖異金瓶梅―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫) [文庫]

山田 風太郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

中国四大奇書『金瓶梅』の世界を舞台にした
起傑作推理小説、待望の〈完全版〉!!

精力絶倫の西門慶は、八人の夫人と二人の美童を侍らせて、日夜、酒池内林の宴を開いていた。ある日、屋敷で第七夫人が両足切断の無残な屍体で発見される。誰が? 何のため? 天才・山田風太郎が『金瓶梅』の世界に材を採った連作ミステリ全15篇! その他、名作「赤い靴」、単行本未収録の異稿版「人魚燈籠」を加えたファン待望の完全版!!

内容(「BOOK」データベースより)

精力絶倫の快楽主義者・西門慶は、八人の夫人と二人の美童を侍らせて、日夜、酒池肉林ともいうべき法悦の宴をひらいていた。この屋敷で、第七夫人・宋恵蓮が両足を切断された無残な屍体で発見される。はたして誰が?何のために―?日本推理小説史上に残る名作「赤い靴」をはじめ、天才・山田風太郎が中国四大奇書の一つ『金瓶梅』の世界に材を採った超絶技巧の連作ミステリ全15篇!さらに単行本未収録の異稿版「人魚灯篭」を加えたファン待望の『妖異金瓶梅』完全版。

登録情報

  • 文庫: 588ページ
  • 出版社: 扶桑社 (2001/10)
  • ISBN-10: 4594032648
  • ISBN-13: 978-4594032647
  • 発売日: 2001/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
中国の四大奇書の一つと呼ばれる「金瓶梅」をベースに、山田先生が独特の風味を加えた作品。原書はエロティック性と社会批判のため禁書となったが、エロティック味は山田先生の専門なので読む前からワクワクする。原書と物語の構成は変えているが、舞台設定や登場人物はそのまま用いているようである。梁山泊の傑物が跋扈する時代である。大富豪で"稀代の好色漢"西門慶と愛妾達を巡る物語だが、中国流の残虐、色欲、宦刑、男色、狡知、嫉妬、妖艶、殉葬、神仙、狂宴等が楽しめる。勧善懲悪や因果応報等の道徳律は存在せず、ひたすら毒気に満ち溢れた物語をむしろアッケラカランと綴っている所が山田先生ならではであろう。

放埓な生活を送る西門慶の回りで愛妾と美童子達が次々と殺される怪事件が起こるのだが、山田先生の手柄は、道楽者で西門慶の義兄弟の応伯爵を名探偵(?)に仕立て上げた事であろう。最初に事件が起きた時は、"忍法帖"風の突飛な解決をするのだろうと思っていたのだが、どうしてどうして創りは本格なのである。そして犯人の奸計を見破って、犯人に囁く(読者に説明する)のが応伯爵の役目。それでいて犯人から危害を受けない不思議な幇間役だ。「原作+山田流」の妖異譚はそのままに、事件の数だけ短編ミステリが楽しめると言う画期的な趣向である。それもカーの「****」ばりのトリックを使っていたりするので驚きだ。そして最後に待っているカタストロフィー...。

全編を貫く「この世で一番恐ろしいのは女の嫉妬と驕慢」と言うテーマも鮮やかに映える。「金瓶梅」に本格ミステリ味を加えて現在に甦らせた快作。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By トップ500レビュアー
形式:文庫
精力絶倫の豪商・西門慶が抱える数多くの妾の中でも、第五夫人
の潘金蓮は、絶世の美貌を持ち、稀代の大淫婦といわれていた。

西門慶をめぐり、妾同士が妍を競う日々の中で、しばしば陰惨な事件が起こる。

屋敷に出入りする西門慶の友人・応伯爵は、毎回真相を
見抜くのだが、決して犯人を糾弾したりしない。なぜなら……。

陰惨でグロテスクな犯行が、純粋で切実な動機を持つ犯人によってなされ、
それを探偵役が黙認し、時には、手助けまでするといった形式の連作短篇。

普通のミステリにおけるハウダニットを期待すると、正直肩透かしですが、作品
の世界観に基づく奇想天外な犯行の趣向それ自体がユニークで、楽しめました。

とはいえ、死体の切断・移動のトリックが冴える「赤い靴」と
「女人大魔王」は、ミステリとして見ても文句なしの傑作です。

後半の短篇からは、『水滸伝』の豪傑たちが登場し、物語が一気に緊迫してきます。
そして、主要人物の死を経て、カタストロフィになだれ込む終盤の展開は圧巻です。
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By asa
形式:文庫
山田風太郎の作品でもっとも面白いものを一つ、といわれたら、個人的には本書を選ぶ。ミステリー性、エロティックさ、人の感情の理不尽さ、とてつもない無い深い愛情というか熱情。みごとに一体化して短編集としてもよし、続き物としてもよし。何度読んでも面白いのが風太郎小説だと思うが、なかでもこれがとにかく面白い。
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