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妖異博物館 (ちくま文庫)
 
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妖異博物館 (ちくま文庫) [文庫]

柴田 宵曲
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『甲子夜話』『耳嚢』など、江戸時代の随筆から不思議な話を蒐集・分類した怪異大百科。舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、怪石など、様々な怪異を取り上げながら、その筆はあくまで軽く、ある時は『今昔物語』の昔へ遡り、あるいは明治へと下って綺堂や八雲、鏡花作品の典拠を指摘する。簡潔にして含蓄ある語り口が味わい深い、奇譚アンソロジーの決定版。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

柴田 宵曲
1897(明治30)年東京市日本橋区に生まれる。開成中学を中退後、独学で俳句、短歌、文章に精進、ホトトギス社に入社し編集に従事。寒川鼠骨の知遇を得て『子規全集』編纂に尽力した。『蕉門の人々』『古句を観る』など、俳句に関する著作は高く評価されている。晩年、書肆の求めに応じて『明治の話題』『妖異博物館』正・続などを著し、話題を呼んだ。1966(昭和41)年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2005/8/10)
  • ISBN-10: 4480421084
  • ISBN-13: 978-4480421081
  • 発売日: 2005/8/10
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 昭和38年に青蛙房から出た単行本の復刊・文庫化。新仮名遣い、新字体に改められている。
 著者はホトトギス社で編集に携わり、のち『子規全集』を編むなど俳句関係の仕事で知られた人物。一方で大量の古典籍・漢籍を読み漁っていたことでも有名で、そのなかから妖怪、怪異な現象などについてまとめたのが本書。
 正編で取り上げられているのは、大入道、ものいう猫、天狗の爪、魚石など86個の話題。原典をそのまま引用するのではなく、要点だけをまとめ、似たような話を比較して、簡単にコメントを加えるという形式。
 非常に多くの文献が使われており、すれっからしの妖怪ファンでも楽しめること請け合い。
 また、コメントに非常にユーモアがあり、思わず笑ってしまうようなものも少なくない。
 ただ、上級者向けの本であり、かなり知識がないと、ちゃんと読めないと思う。
続編の『続 妖異博物館』も同時にちくま文庫化されている。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 「柴田宵曲の文章はやっぱりいいなぁ」と思う。これほど押しつけがましくなくて、しかも博覧強記なのがにじみ出る文体というのは珍しい。これまでは、岩波文庫の俳諧関連のものなどを愛読していたのだが、ちくま文庫から新しいものが出て、喜ばしいかぎりだ。
 内容は怪奇話なのだが、そこは宵曲、人の神経をどぎつく刺激するような、品格に欠けるようなものになっていない。刺激という点では、最初は物足りなく思うかもしれないが、繰りかえして読めるこういう系統の書物がどれだけあるかを考えてみてほしい。また、民俗学関係のもののように、原因理由の追究ということもしない。叙述をとおして浮かびあがってくるのは、日本人の生活のなかにしみ込むように存在している神秘や怪異への嗜好であり、それはノスタルジックな感覚さえめざめさせてくれる。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
私もこの著者の文章のファンなのですが、
これまで妖怪にはあまり興味がなかったので、
何となく読まないままで過ごしていました。
それをあらためて読んでみたら、
面白くて夢中になってしまいました。
主に江戸時代の随筆などに出てくる妖怪・怪異話を
テーマ毎に短くまとめてあるのですが、
とにかくそこに登場するエピソードの数々の奇想天外な面白さに
時間を忘れます。

一例を示せば、
・腹が立つと夜中に首が抜け出してしまう男が
 仕える僧に叱られて、夜中に僧のもとに首だけで訪れる話。
あるいは
・雀に逃げられて「残念」と言う猫を見て驚いた主人が、
 畜類の身でものを言うとは奇怪とその猫を殺そうとするが、
 「ものを言ったことはありません」と再びしゃべる猫に驚き
 思わず手を緩めた隙に、猫は逃げて行方不明になったという話。

文章そのものはサラリとしていて軽妙、
妖怪話が苦手という人でも愉しく読むことができると思います。
まだ夜が暗くて世間も狭かった頃の人たちが、
怪異な体験をどのように記録したのか、
日本の文化の奥深さにも接することのできる、
豊かで味わい深い一冊です。
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