『妖猫夜話』(ようびょうやわ)には「傑作15選」と題し、水木先生の短編のなかから
猫をテーマにする作品が収められています。うち鬼太郎シリーズからは8作品えらばれて
います。猫のなかには猫娘もふくまれているので、厳密にいうとどうかなとも思います
が、いずれにせよ猫好きには至福の一冊です。
本書を一通りよむと、恐怖、怪異、奇譚、風刺、自由への憧憬など、水木先生による猫へ
のさまざまなアプローチを堪能することができます。水木作品のエッセンスを猫を通して
知るという観点からも評価できると思います。
各作品ごとの活字のポイントが統一されていないのが惜しまれます。とはいっても本書は
A5サイズなので水木作品の特長である緻密な背景も矮小化されていないですし、「猫
鬼」「猫の町」「猫又の恋」などの珍しい作品も収められています。また巻末のインタ
ビューは見開き2ページの記事です。同居猫のチビクロ、ライが特別出演しています。
「ねこ忍」
「猫の町」
「猫鬼」
「猫町切符」(新ゲゲゲの鬼太郎)
「むせび泣く猫 ある蒸発」
「猫仙人」(ゲゲゲの鬼太郎)
「影くい猫」(新ゲゲゲの鬼太郎)
「猫又 ばけるということは、いったいどんなことだろう!?」
「魔猫」(新編ゲゲゲの鬼太郎)
「猫娘」(続ゲゲゲの鬼太郎)
「猫娘とねずみ男」(ゲゲゲの鬼太郎)
「妖怪猫しょう」(新編ゲゲゲの鬼太郎)
「ばけ猫」(ゲゲゲの鬼太郎)
「まねき猫」
「猫又の恋」
「水木しげる 猫を語る」(月刊『猫の手帳』より)