妖怪について、各分野の専門家がそれぞれの立場からの研究成果を
まとめていて、これから大学などで妖怪をテーマに勉強したい人に
はどういう分野があるのかわかる妖怪学入門書です。
ただし、下のレビュアーの方が言っている第二章の研究史のまとめ
は個人的にはいびつなものを感じた。なぜなら、この中には荒俣宏
や志村有弘の多くの著作、国書刊行会の妖怪本などがほとんどとり
あげられていないからだ。村上健司の「妖怪事典」すら、十一章の
ブックガイドにも紹介がないのは、この本がこういった人達の仕事
をいっさい認めていないということなのだろうか。
自著を中心に取り上げるのはよいとしても、入門書としては基本的
な情報が不足していると感じた。