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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
“輪廻転生”をテーマにした甘美な幻想ミステリ,
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レビュー対象商品: 妖女のねむり (ハルキ文庫) (文庫)
大学生の柱田真一は、古紙回収のアルバイトの最中に、偶然、樋口一葉の遺稿とおぼしき反故を見つける。 反故の出所を突き止めるべく、上諏訪にある吉浄寺 に向かった真一は、謎の美女・長谷川麻芸と出逢う。 麻芸は真一に、二人は前世で恋人同士だったという驚くべき話をする。 見聞きするさまざまな事実が麻芸の話を裏付け、真一も麻芸の話を信じる ようになっていくのだが、運命の出逢いの翌日、麻芸は、真一の目の前で 毒殺されてしまい……。 “輪廻転生”をテーマにした幻想ミステリ。 真一と麻芸は、前世の二人が起こしたとされる心中事件について調べ始めるのです が、その矢先、麻芸が毒殺されてしまうというショッキングな事件が起きてしまいます。 その唐突で動機不明な殺人は、生まれ変わりが前提とされたそれまでの 幻想物語的な展開と相まって、神秘的なムードをいやが上にも高めます。 しかし物語は、その事件を契機に合理的な謎解きの方向に反転し、前半 に紡がれた甘美な幻想が、余すところなく解体されていくことになります。 儚くも美しい幻想の裏側には、多くの人々の様々な思惑と妄念が複雑に 絡み合ったやるせない因縁話があり、その因果を解きほぐしつつ、個々の 事件の謎解きを積み重ね、 最終的に「何が起こっていたのか?」を開陳 していく、作者一流の真相提示のプレゼンテーションがすばらしいです。 そして、冒頭のシーンと照応され、現実と幻想が 二重写しになる結末は忘れがたい余韻を残します。
5つ星のうち 5.0
驚き!,
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レビュー対象商品: 妖女のねむり (創元推理文庫) (文庫)
週刊文春1983年 国内10位古紙回収で発見した樋口一葉の書の謎を追って、諏訪へ向かう真一。旅の途中で出会った麻芸から、前世からの恋人であると告げられ一夜をともにする。次第に前世の記憶がよみがえり始めた真一の前で事件がおこる ・・・ 本書の前半までは、???が正直なところ。過去世をリーディングできる黒光様が、二人の因縁を言い当てるにいたって、悪く言えばオカルト話かと思ってしまった。 が、奇術師でもある作者のこと、これだけ超常現象をあつかっていながら、すっきりと謎を解いてみせる(もっとも手品は種あかししないけどね)。驚き!でっかい風呂敷を、あれよあれよと畳まれてしまった印象。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が実に興味深い。最後の最後まで、冒頭の伏線が効いている。「都合良すぎ〜」、ていうのもあるんだが、話の面白さが、そんな感想を凌駕してしまうんだよなぁ。 ただ、関連する登場人物が、ちと多くて、話しをてんこ盛りにし過ぎたかもね。
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