やまねあやの先生のイラスト見たさに購入。
残念なことに、本文中には一か所見開きのイラストがあるのみです。
もっと見たかった・・・。でも、表紙・裏表紙もさることながら、
文中唯一のイラストは秀逸で、やっぱり溜息がでます。
見た目は人間と変わりないが、妖人DNAを持つ人間の亜種:妖人。
人間とは認められない妖人が関わった事件を専門に扱う警察部署=Y対の、
そこに所属するベテラン刑事・鱗田と新人刑事・脇坂が、
妖人と人間を見分けることができる茶道家・伊織に事件の捜査協力を依頼して、
事件を解決するというお話です。
事件そのものより設定や個性的な登場人物、会話の応酬が魅力的です。
伊織の容赦ない毒舌や、それにめげない脇坂の打たれ強さとKY加減に笑い、
妖人である豆と座敷童の素直さと可愛らしさに癒されます。
ただ、自分のことを「あたし」という、伊織の江戸の若旦那みたいな口調が
どうにも馴染まずに、ずっと違和感を感じました。
喋ってる内容は面白いんだけど・・・。
あと、伊織に執着する妖人・青目の出番が少なかったのも、ちょっと物足りなかった。
もう少し、青目が絡んできてほしかったな。
この作者さんは人間の心理を描くのがとても上手いと思います。
結局怖いのは裏表のある人の心。
友達面してる裏で何を考えてるかわかんないってところが、
妖人という不可思議な存在よりも怖いってことだと思いました。
全体的に面白いのだけど、1400円ってのはちょっと高い気が・・。
もう少し手軽に読みたいですね。
なので★3.5って感じです。