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妖人奇人館 (河出文庫)
 
 

妖人奇人館 (河出文庫) [文庫]

澁澤 龍彦
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

占星術師や錬金術師、魔術師、サギ師に殺し屋…。世には実に多くの妖人、奇人が存在する。数々の奇行とスキャンダラスな行為で世を煙に巻き続けた歴史上の人物を軽妙な語り口で紹介するエッセイ集。ノストラダムスやカリオストロ、パラケルススなど、「超一級」の神秘不可思議な男達が大集合。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

澁澤 龍彦
1928‐87年。東京生まれ。本名龍雄。東大仏文科卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら、人間精神や文明の暗黒面に光をあてる多彩なエッセイを発表。晩年は小説に独自の世界を拓いて、広く読まれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 200ページ
  • 出版社: 河出書房新社; 新装新版 (2006/5/3)
  • ISBN-10: 4309407951
  • ISBN-13: 978-4309407951
  • 発売日: 2006/5/3
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By tsui
形式:文庫
澁澤龍彦といえばマルキド・サドなどの翻訳でよく知られている日本屈指の幻想文学作家である。
しかし、彼の真髄は小説ではなくエッセイにこそあると私は思う。
世界中の妖人奇人を澁澤独特の観点から観察し、登場人物の特徴を見事なまでに描き切っている。

この本は澁澤の耽美頽廃趣味が顕著に表れた怪書であり、まさに澁澤ならではの至極の随筆といえるだろう。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
軽いタッチ 2008/9/7
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 1984年に出たものの新装新版。文字が大きくなっている。
 もともとは『別冊小説現代』などの雑誌に連載され、1971年に桃源社から出版されたものである。
 内容は、ラスプーチン、切り裂きジャック、ノストラダムス、パラケルスス、カリオストロ、サン・ジェルマン伯など、歴史上に有名な奇人・怪人を取り上げ、紹介したもの。
 いまではお馴染みの人物ばかりだが、1971年当時の日本ではほとんど知られていなかったらしい。そうした意味でも先駆的な作品といえる。
 軽いタッチで書かれており、一般読者にも簡単に楽しめる一冊となっている。
 こうした軽さも、澁澤龍彦の「味」のひとつなのだろう。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
渋澤氏が裏の欧米史を飾った「妖人奇人」を陳列物風に紹介したエッセイ。澁澤氏の黒魔術的嗜好が横溢しており、同好の士の方には楽しめる。

「女装する事を法で決められた美青年外交官(スパイ)」デオンは笑えた。デオンが本当に女だったと言う説もあるようだから興味津々である。他の章でもそうだが、澁澤氏はこうした情報を一体何処から収集するのだろうか ? 「ラスプーチン」の娘が書いた父の伝記も、歴史の虚実と言う点で興味を惹く。よく比較される道鏡(俗説に反して、一生不犯だったと言う)にもし娘がいたら、どんな伝記を書いたであろうか。「切り裂きジャックの正体」はこれが定説なのであろうか ? 私は謎のままだと思い込んでいたが...。「ノストラダムスの予言」を採り上げた執筆当時の先見性は買えるが、今となっては流石に色褪せた感じ。「哲学者と魔女」の章では、姑護鳥や陰魔羅鬼も参照され(京極夏彦氏の世界)、西欧・東洋の伝説の共通性を感じさせる。著名な錬金術師「カリオストロ」のようなイカガワシイ人物の評伝を書かせると、澁澤氏の筆は本当に冴える。
史上最大のカニバリストが肉屋であったと言うのも出来過ぎた話。確かに、店兼用の家に肉片や骨片が転がっていても疑われる心配が少ない。

全体として飄々とした人物伝であり、個々の話題(人物)に興味を持った方への道案内的役割を果たしてくれる。同好の士の方は、手に取って損はない本。
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