舞台は明治時代の大阪難波の遊郭、近江楼。
表紙では節(みさお・受)が女装しているけれど、彼は男花魁(おいらん)じゃない。
喜助(きすけ)という雑用係なのだけれど、その女性のような美貌を武器に座敷に入ったり舞を披露したりもしている。
節は遊郭の客のうわべだけの優しさに辟易していて、これまで恋をしたことがない。
けれど、実は人一倍恋に潔癖で、恋を尊んでいるんだよね。
そんな節が初めて恋する相手がお客としてきた柾臣(まさおみ・攻)。
他の遊客とは違う真面目で誠実な彼にどんどん惹かれていく。
けれど、柾臣には目当ての花魁がいて…。
たった一週間の間の出来事とは思えない、節の一途で切ない想いにきゅーんとしちゃう。
キャラについて言うと、受の節は気の置けない同僚達や知人にはツンツンしているのに、柾臣には健気で従順な面を素で見せてしまっているのがいじらしくて可愛い♪
柾臣は真面目で誠実な、でも天然たらしの優男なので、こういう男がタイプな私は読むとドキドキして一人赤面。(こういう攻がBLでもっと増えてくれたらなぁ、と思う)
それと、私には未知だった遊郭のシステムがわかりやすく語られていて、へぇ〜だった。
はんなりした関西弁が優雅に話されているのがいい。
橘さんは情景描写がうまいので、妓楼の様子や雰囲気がよく伝わってきた。
伏線がいくつもあって、後からそういうことだったのか、とわかる仕掛けになっているので、二度目三度目に読むのも楽しめるよ☆