いや、基本はもちろん「萌えアニメ」ですし、企画の発端は声優ユニット「みっくすJUICE」のアニメ化ということだったのでしょうが、それだけで終わらせてしまうにはもったいないほど力の入った傑作です。作画は、途中でちょっとラフな部分もありますが十分及第点ですし、何よりも、主役(?)のみっくすJUICEの文字通り「捨て身」の演技をはじめとして、脇を固める九十九博士やキク8号、マイケル花形など、主要キャラクターがどれも最高にいい味出してます。他にも「妖精さん」や九十九博士の父親など、一見しただけで「なんじゃこりゃ~?!」と思わず突っ込みを入れたくなるようなキャラが色々出てきて、かなり笑えます。また、タイトルにも「妄想科学」とあるように、科学考証なども意図的に無茶な設定にしてあり(笑)、メカのデザインも「昔のおもちゃ」風になっているなど、SF的にも突っ込みどころが多くて非常に楽しめます。タイトルにもなっている某有名特撮もののパロディの「ワンダバダバ~」という音楽をはじめ、60年代GSサウンド風のテーマ曲など、音楽にも非常に力が入っており、特にテーマ曲のギターにはしびれました。シナリオも、笑いあり、萌えあり(笑)、ホロリとさせるところもあり、原作の六月氏の作品としては「天使のしっぽ」を超える傑作と言えるのではないでしょうか。本当に、こんなに盛りだくさんに楽しめた作品は久しぶりです。「どうせ可愛い女の子が出てくるだけの萌えアニメだろ~」とか思ってまだ観てない人は、騙されたと思ってぜひ観てみてください。特に、SF好きでジョークのわかる人やレトロなものが好きな人には、強力にお勧めします!