大量に存在するアニメの中で、流行に迎合せず独特の世界観を描き続けた監督の唯一のテレビアニメ作品。
オープニングのすがすがしすぎるほど不気味なメロディー及び本作の音楽担当は日本にプログレやテクノを広めた一人、平沢進氏。
作画は多くの日本人が知っているであろうアニメスタジオ・ジブリで活動し『もののけ姫』『紅の豚』などを担当した安藤氏。
一つの小さな出来事が次第に社会に感染していくストーリーを群像劇スタイルで作成しており、至るところで見受けられる『対話のすれ違い』が人の持つ孤独のリアリティを絶妙に表現している。
リアルとして始まり、非現実を受け入れられない社会が次第に受け入れ始め、最終的にまた日常に戻っていく全体の構成は卓越しており、子供向けではないものの、アニメを見ない人たちにも見てもらいたい作品。