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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
斜に構えず、が肝心,
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レビュー対象商品: 妃は船を沈める (単行本)
敢えて難から言えば、犯行の動機に若干ひっかかる点があるほか、冒頭の「はしがき」で筆者自身が言及しているとおり、2部構成にして中編2つを繋げる必要があったのか?という疑問が読後に湧いた。とはいえ、どこか正体が掴めない火村准教授(主人公)と、それにつきあう有栖先生(助手兼語り手)のコンビという、ドイル的なキャラクター設定が個人的に好きなので許せたし、小難しいことを考えず、素直に活字を追えば十分に楽しめるミステリである。 幸いにしてW.W.ジェイコブスの「猿の手」を既読だったので、主人公二人が意見をたたかわせる場面は特に感情移入して読めた。これから本書を手に取る方には、事前の一読をお勧めしたい。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
有栖川ファンであれば買うでしょう,
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レビュー対象商品: 妃は船を沈める (単行本)
結論から言うと有栖川有栖のファンであれば、買っても後悔はしないと思います。火村准教授とアリスが出てくるシリーズで、内容も読みやすいですし、トリックそれなりにアッと思わせます。 猿の手の話も十分怖さを醸し出していて(僕が原作の「猿の手」を読んでないのが残念でしたが)、有栖川作品のお約 束シリーズとして安心して一気に読み進める事ができました。 ただ、過去の長編のような純粋なトリックや動機付けに対する奥深さがイマイチ感じられない点が少々残念であり、 この作品を有栖川作品の最初に読もうと思ってる方には薦められません。過去の有栖川作品を読んでからどうぞ。 という事で星3つとさせていただきました。
19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
物悲しい空気,
By こうこ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 妃は船を沈める (単行本)
三つだけ願いを叶えてくれるかわりに、その代償も取られるという「猿の手」。今回はその「猿の手」をめぐる中編2作と、それらをつなぐ「幕間」で構成されていました。 全編にアンニュイな雰囲気が漂っていて、物悲しい気分になりました。 事件自体は派手ではないし、トリックも「おーっ!」と驚くものではないし、動機にいたってはかなり納得しづらかったんですが…それでも、好きでした。 「残酷な揺り籠」での妃との相対は、火村が勝つとわかっていてもどきどきしました。 あと、火村の昔をほのめかす表現がちらっと出たのもうれしかった。 いつか彼の過去が描かれる日は来るんでしょうか…読みたいような気もしますが、でもそうなったら火村シリーズが終わっちゃいそうなので、ずっと謎のままでいてほしいです。 火村、アリス、小夜子さんが話す『猿の手』の解釈が、本編の中で一番怖かったです。 背中がぞくぞくしました。
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