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最も参考になったカスタマーレビュー
25 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アメリカ通史を「戦争の歴史」から読み解いた良書,
By
レビュー対象商品: 好戦の共和国アメリカ―戦争の記憶をたどる (岩波新書) (新書)
アメリカは建国以来常に戦争を繰り返してきた。建国期からイラク戦争まで……。 現在、軍需産業が米国経済を支えていることも否定はできない。 デモクラシーの先駆者を自負する国が、戦争へと前のめりに突き進む。 この「好戦性」とは、いったい何なのか。どこから来るのか。 本書は「世界に戦争をばらまいているアメリカ」という視点ではなく、 あくまで、「戦争を続けてる(続けざるを得ない)国アメリカ」という認識がベースにある。 だから決してアメリカを非難した本ではない。 ただ、あの「好戦性」と「非戦」を生み出す平和的民主制が共存するこの国を、 「戦争史」という視点からひもといたものだ。 私は決してアメリカの好戦性を好きにはなれないし むしろ批判的である。 だからといって世界平和を崩しているのはアメリカだと感情的になるのも 問題の解決にはならない。 私にとってはやや隔靴掻痒の感がしたが、それでも納得できることは多かった。 厳しく評価すれば☆4だが、あえて☆5。 たとえばイラク戦争に異を唱えるオバマが、アフガン紛争完結を主張している矛盾を見ると、 やはりこの国は戦争無しでは生きられないのだと思わせる。 重みのある一冊である。
9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「好戦性」解明の難しさ,
By まーさん (宮崎県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 好戦の共和国アメリカ―戦争の記憶をたどる (岩波新書) (新書)
アメリカの「好戦性」を解明するため、アメリカが植民地であった時代にまで遡り検証するというのは、新書として扱うにはかなり壮大な試みだと思う。そのためか、アメリカの戦史をおおまかに辿ることにとどまっており、必ずしも本書の目的である、アメリカが好戦的な理由を解明するという点からすると正直消化不良の感がある。ただテーマとしては非常に魅力的なものであるし、個人的にも興味のあるところなので、次回はぜひ新書版としてではなく、単行本として取り組んでみてはどうだろうか。
5つ星のうち 3.0
心意気は買うが・・・,
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レビュー対象商品: 好戦の共和国アメリカ―戦争の記憶をたどる (岩波新書) (新書)
本書は米国が「好戦の共和国」であることを証明するために、植民地時代から現在に至るまでの米国の戦争の歴史を説き進めるという意欲作である。なかなか興味深い問題設定だし、米国の200年以上の歴史をカバーするという心意気は素晴らしいと思う。ただ、結局戦史の羅列に終わってしまっているという印象を受けた。米国が「好戦の共和国」であることを証明するという観点から歴史を書くべきだが、本書はそのようになっていない。「おわりに」で突然まとめに入って、米国が「好戦の共和国」だということにされているが、かなり無茶な論理の飛躍がそこにはあるように思えた。政治学的な問題設定をしておきながら、アプローチは筆者の専門である歴史学的だったがための結果であるような気がしてならない。ただ、本書は米国の戦争の歴史をコンパクトにまとめた書物としてはなかなか優れていると言える。米国の戦争史のあらましを知るという目的であれば本書は有用だろう。
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