ラストがすかっと爽快、どこか水戸○門を彷彿とさせるエンディング。
勧善懲悪的な話、ふたをあければ王子様的な話がお好きな読者にはおススメできるかと思います。
ストーリー全体としては、まあ面白かったと言えると思うのですが、部分的にイマイチな部分も。
まずおススメポイントとしては、エロさがあったこと。
エロ回数は多くないのに、表現が扇情的でよかったです。
文章は短いのに、ポイントをついてて、ベッドのきしみとか汗のにおいとかが想像できてしまう。
クライマックスのエロはヘタレ気味の攻が少しS気味で、更によかったです。
イマイチだったのは、中盤ダラダラしていたこと。
1冊で1年をあらわしているので、中盤どうしてもダラダラせざるを得ないのかもしれませんが、そのダラダラ感と主人公の受、奏の内向きな性格が合間って、よけいにダラダラ感が出てしまったという感じです(苦笑)
幼いころから海外暮らしで転々としていたので、人とのコミュニケーションが苦手になってしまった奏は、気の利いたこともいえないし、とっても内向的。
だから自分の「好き」という気持ちを相手の男(最後まで仮名「薄水さん」と呼ばれている)に言うことができない。そればかりか、自分が男娼と間違えられていることも、別途紹介された相手とのことも、なんにも薄水に言えないで1年過ごしていく。
そんな奏の性格がもどかしいゆえに可愛い……と思う反面、途中からウザったさを感じてしまうのも事実でした。
中にはいらないような登場人物も出てきますが、それは無視できる程度なので、気になりませんでした。