有川作品は短編だと今一つ盛り上がりが少ないように感じてしまう。
一番の目的は有川さんだったが、せっかくなので全部読んだ。有川さん以外は、私にとっては初読み作家さん達。
「好き、だった」というタイトルにふさわしい気がしたのが、梨屋アリエさんの「Fleecy Love」や宮木あや子さんの「はじめてのお葬式」。
大人の恋になると朝倉かすみさんの「ノベライズ」や吉野万理子さんの「マリン・ロマンティスト」のように、初恋が遠くなってしまう。どうも、なかなか好きだったことすら認められない心が働くようだ。
コミカルな口調で微笑ましい石原まこちんさんの「タマママーンを探して」に、不思議な世界観を味わう紺野キリフキさんの「とげ抜き師」など、どれもこれもが個性的。
いろんな「好き」の味見をした気分。ちょっと切なくなるのがお約束。