部下の持っている能力を引き出す方法として、ひところコーチングという言葉がビジネスの世界で流行ったことがある。発祥はスポーツのコーチからだろうが、アメリカなどではスポーツの世界でもビジネスの世界でも、個人的にコーチを雇う事例も珍しくないようである。
日本でコーチングという場合は、おもに上司が部下に対して行なうことを前提にしている。しかし、アメリカの場合などを考えると、日本においても上司として、自分の能力を最大限に引き出すようにコーチをしてくれる人物がいても不思議ではないように思われる。ところが、そんな人物は存在しないのが現実だ。
本書は、上司としてどのように対処すればよいのか、さまざまなケースを設定して、部下の気持ちと、それに対する適切な対処法を示した、いわば「頼りがいのある上司」になるために、自分の長所と短所を知り、自分で自分をコーチするための本といっていい。中間管理職にお勧めの一冊である。
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