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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「女脳」から探る、女性による文学の入門書,
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レビュー対象商品: 女脳文学特講―芙美子・翠・晶子・らいてう・野枝・弥生子・みすゞ (単行本)
女性でも女脳でもなく、「女脳」(ジョノウ)。これが本書のキーワードである。という簡潔な一文で始まります。 林芙美子、尾崎翠、与謝野晶子、平塚らいてう、伊藤野枝、野上弥生子、金子みすず の七人を解説しているものですが、従来の「女流」「女性作家」という見方ではなく、にじみ出た女の部分である「女脳」に焦点を当てて、彼女たちの「女」をとらえた解説をしています。 一章につき、一人の作家が紹介されており、テーマごとにテンポよく解説されています。 たとえば林芙美子の章では ・〈共鳴〉する舞台 ・放浪生活のはじまり ・神様コンチクショウ ・生きるということの真実 ・食べたいときは食べたいと書く ・体臭のモンタージュ ・庶民目線で書き続ける ・大空をゆく鷲のように というキャッチが付けられており、芙美子の生い立ちや世界観、女性らしい五感などが作品の引用とともに紹介されています。 表紙からも分かるように堅苦しい解説書ではなく、読み物に近い内容で、激動の時代を生きた「女」たちの魅力を知ることが出来ました。 難しい用語がない丁寧な解説はとても分かりやすく、これぞ入門書といえるでしょう。 この本の中で取り上げられた作品を是非読みたいと思い、また既読の作品ももう一度読みたくなりました。 前菜であり、同時にデザートでもあるような一冊で、表紙の色とは裏腹に胃に優しい本です。
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