前田千石氏の最新刊。
極度の女性不審&恐怖症の主人公・漣児の事を憂いた資産家の祖父によって、ショック療法とばかりに自らが所有する”住人が全て女性”のアパートの管理人として否応無しに放り込まれる。
しかも住人は一癖も二癖もある変わり者ばかり。
経済的な理由で拒否権の無い主人公は自らの意思に反し管理人として住み込むこととなって住人達に蹂躙され続けるのだが・・・。
前田千石氏御馴染みの歳上中心系巨乳ハーレムもの。
相変わらず無印にしては濃い目のエロは健在。
少々気になったのは主人公の一人称状態が殆ど無く、極度の女性恐怖症という事以外何を考えているのか良く分からない存在感が希薄な主人公になってしまっている点と、主人公が女性不審に陥った過去のエピソードがあまりに救いが無いと言う点。過去エピについて、ここまでただただ悪質なだけの相手だと流石に後味が悪い。少しぐらいは相手側に情状酌量の余地を残すような話にして欲しかった。
とは言うものの、起承転までそれなりに上手く回っています。
ただ、前作「縁切り本舗」ほどではないにしろラストが弱い。最終話で「締まった」という感じが弱いのが残念。
中表紙の扉絵にもなっている最後の登場住人スズメとの行為無しも大いに不満。
気になる点はそこそこあるものの、無難な良作に仕上がってます。★-1