私は、君塚先生の3部作「女王陛下のブルーリボン」「女王陛下の影法師」そして、この「女王陛下の外交戦略」を読みました。そして、日本のマスコミのイギリス王室報道の「怠慢さ」を痛感しています。
ガーター勲章・女王を支える秘書官についても、もっと詳しく報道しようと思えば、いくらでもできたはずだと思うのです。こういう「報道」がないから、イギリス王室に関する間違った認識が生まれてくると思っています。
この「外交戦略」で、最も面白かった所は、あのチャールズ皇太子に関するところでした。カミラさんと、結婚した後の「動向」、日本には全く伝えられないから、大変、興味深く読むこと出来ました。
環境問題について熱心だと言うことは、断片的に伝わってきていました。アメリカからの「遺伝子組み換え農産物の輸入に反対」と、言って、ブレア首相と対立したり、ある面では、あのアル・ゴア氏以上に、「環境問題」については、熱心なのではないでしょうか?
それに、チャールズ皇太子、この本の冒頭で、カミラ夫人と伴ってのアメリカ訪問のことが書かれていましたけれど、確かこの時、晩餐会の席で、公然と、アメリカの環境政策を批判したはずです。だから、チャールズ皇太子が、「英国王」になったら、アメリカに「物を言う国王」になるのではないでしょうか?
この本は、イギリスの「国王の外交」をちょっと違った「視点」で見られる「絶好の良書」だと思います。