学生アリス・シリーズの長編第4作。
前作『双頭の悪魔』から15年7ヶ月ぶり。本当に久しぶりで、気合いも入っているらしく二段組で500頁超という厚さ。しかし、ストーリーはよく練り込まれ、緊迫感もあり、一晩で読み切ってしまった。ただ、寝ながら読んだので、かなり手が疲れた。
今回は新興宗教・洞窟・宇宙人もの。二階堂黎人の某作品を思い出してしまったが、やはり、現代の本格ミステリにとって新興宗教は便利なテーマなのだろう。
アリスをはじめとするお馴染みのメンバーがそれぞれに活躍の場を与えられており、昔からのファンには嬉しい一冊だと思う。
ミステリとしては平均的な出来。いくつか光るトリックが盛り込まれているが・・。厚さのわりに不満が残るのは否めない。
前三作と同様、アリスたちは閉鎖的な空間に閉じ込められる。これまでは火山、孤島、橋の流失が原因であったが、今回はひねりがきいている。この謎については思いもよらなかった。
ファンであれば必読。そうでない人はシリーズ第一作から取りかかるべき。