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39 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
閉鎖された空間,
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レビュー対象商品: 女王国の城 (創元クライム・クラブ) (単行本)
学生アリス・シリーズの長編第4作。前作『双頭の悪魔』から15年7ヶ月ぶり。本当に久しぶりで、気合いも入っているらしく二段組で500頁超という厚さ。しかし、ストーリーはよく練り込まれ、緊迫感もあり、一晩で読み切ってしまった。ただ、寝ながら読んだので、かなり手が疲れた。 今回は新興宗教・洞窟・宇宙人もの。二階堂黎人の某作品を思い出してしまったが、やはり、現代の本格ミステリにとって新興宗教は便利なテーマなのだろう。 アリスをはじめとするお馴染みのメンバーがそれぞれに活躍の場を与えられており、昔からのファンには嬉しい一冊だと思う。 ミステリとしては平均的な出来。いくつか光るトリックが盛り込まれているが・・。厚さのわりに不満が残るのは否めない。 前三作と同様、アリスたちは閉鎖的な空間に閉じ込められる。これまでは火山、孤島、橋の流失が原因であったが、今回はひねりがきいている。この謎については思いもよらなかった。 ファンであれば必読。そうでない人はシリーズ第一作から取りかかるべき。
22 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
待った甲斐が…?,
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レビュー対象商品: 女王国の城 (創元クライム・クラブ) (単行本)
江神シリーズは本当に久しぶり。楽しみにしていました。本の厚さに少しビビりました。それでも、タイトルに興味津々だったので、とにかく読んでみようと思った。 なかなか読み進めなかったため、途中の『読者への挑戦』もどうでもよくなり、早く犯人を知ってすっきりしたいと思った。だが、犯人を知っても驚くこともなく、警察に知らせなかった理由がわかっても、そうだったのかと思うだけ。 そこにたどり着く道程が長かったわりに、意外性は低い感じがした。 待った甲斐があった、と言えないのが淋しい。 前作が大好きだったから余計にそう思うのだろうか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
本格派の矜持,
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レビュー対象商品: 女王国の城 (創元クライム・クラブ) (単行本)
大学に姿を見せない江神の後を追って「神倉」にやってきたアリス、麻里亜、織田、望月の英都大学推理小説研究会の面々。そこは、宇宙人との邂逅を信じる新興宗教「人類協会」の本拠地であり、苦労の末、4人は江神と協会総本部で再会を果たす。ところが、そこで思いがけず殺人事件に遭遇。しかし、なぜか協会は警察への連絡を拒否、江神らを半ば幽閉してしまう。決死の脱出と真相解明を試みる5人だが、続いて第2、第3の殺人が…。推理の中心は一種のアリバイ崩しなのだが、ポイントはむしろ犯行手段のそれにあり、作者がこの作品を書くまでに前作から15年の歳月が経過したことは無意味ではなかったと思わせるもの。ただし、この「トリック」以外は、本格ずれした人たちには平凡若しくは無理があると映るかもしれない。 さらに、教団が自らをクローズドサークル化した理由も別の謎解きとなっているが、その種明かしと結末にはややご都合主義の感も否めない。 学生アリスシリーズ特徴の青春小説的味わいについては、作者がなんら違和感なく登場人物を造形したそうだが、前作「双頭の悪魔」と比べても、一層現実感が薄まってしまったような気がする。青春の孤独や、社会に出ることへの不安らしきものを描こうという意欲はわかるのだが、文章の巧みさや用語の難解さが増した分、作者の感性がそろそろアリス達のそれから遠ざかってきている感じがしなくもない。 しかし、この小説の白眉は何といっても、帯にも引用されている読者への挑戦のこの科白、 「本格ミステリとは〈最善を尽くした探偵〉の記録だ。江神二郎の推理こそ、この物語を完結させる唯一の解答である。……論理の糸の一端は読者の眼前にあり、それを手繰った先に、犯人は独りで立っている。作者が求める解答は、その名前と推理の過程だ。」 これにはしびれた。
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