この「女王たちのセックス」の前作、「王たちのセックス」は未読なんですが、本書は歴史的には超一級品の資料でありましょうね?歴史の教科書には絶対書けない王室のセックス。最近問題になった「子供を産む機械」発言じゃないですけれど、往時の王室女性は正に「子供を産む機械」以外の何者でもなく、愛情の全くない結婚の末に夫婦が互いに勝手な愛欲に走る・・・性的不能者やホモセクシュアルの夫・・・。
マリー・アントワネットからレディー・ダイアナまで。ダイアナは例の暴露本や本人の衝撃の告白によりその舞台裏はいろいろな意味でよく知られていますが、その他の「女王のセックスライフ」描写はそれこそゲップが出るほど。よくぞこれだけの資料が残っていたもの、と驚きつつ読みました。帝政ロシアのあの怪僧ラスプーチンのエピソード。ラスプーチンの政治的影響力の背景は歴史の教科書を読んでいる限りはいまいちピンとこなかったのが・・・「なるほどね〜」。
国家の利害で「モノ」同然に取引され、嫁ぎ先の王には「公認の寵姫」がいて自分への愛はない。親にも二度と会えない。こんな境遇におかれたら誰だって・・・です。「人間」としての女王たちを描いた快著だと思いました。