宮脇作品から列車旅紀行にはいり、王道内田百'閧ノ触れ、阿川弘之をかすめたところで
酒井順子に至る
皆それぞれ、空間移動である旅の相違 筆法の違いがよくわかる
内田のたびはヒマラヤ山系を中心とした弟子との、いわば大名旅である
阿川の旅は昔懐古的な思いが多く、道ずれの孤狸庵、まんぼうなどとの掛け合い漫才である
酒井はどうだろうか 自分で計画しない旅がほんとの旅かと自問しているのでそれ以上の追及は必要あるまい
与えられた旅は面白みがないとの思いはあるが しょっぱなからメトロの女は厳しすぎる
一日でメトロ全線踏破は過酷なことは自明である
東海道乗り継ぎ旅もかなりしんどい
鈍行一日旅 青春18きっぷか? 横浜から熊本八代までも遠い遠い旅だ
女流作家としては異色である
しかしである
宮脇作品から入った場合、酒井作品は時間軸がはっきりせず 現在地が不明であったり目的地についてしまったりと
時間経過が非現実的である これは酒井が車中頻繁に気を失うことに起因するのであろうか
また情景描写が今一つで、コラボしていたマンガの鉄子の旅がリアルであってでよかった
酒井の旅は、酒井を取り巻く亜空間がいつのまにか目的地についてしまうような間隔
つかみどころのない空間移動の旅であるのかしらん
全体的には 悪くない感じなので 「女子と鉄道」も買いました