著者は「女性探偵社エンジェルス」の創業・代表。同社の設立には、離婚相談で依頼主に配慮がない探偵社の対応を受けた著者の苦い経験(P.6)が反映され、カウンセリングを重視する同社は盛況のようです。それだけ男女がすれ違っているということです。本書は、著者自身の離婚経験と膨大な離婚相談から、「本当は女はどう感じていて、どうしてほしいと思っているのか」、「どうやったら女の心がわかるのか」(P.9)を代弁したものです。
男女のすれ違いはどちらが悪いという問題ではないのですが、著者は女性の肩をもちます。しかし、女性側に落ち度があるケース(例:「「夕食は菓子パン」は離婚の原因にもなる」(P.119))では著者は依頼者の女性に厳しくたしなめており、女性の味方ではあるものの問題を客観的に捉えています。その姿勢に徹して書かれた本書は男性側からも参考になります(ちなみにレビュアーは男)。
「根拠はないけれど、何となく雰囲気がおかしい」という理由で夫の浮気相談に訪れる女性が多く、「経験上、こういう女の勘は当たる(P.51)」ことには驚きで、片手間で立てた対策では絶対に対抗できないことがよく分かります。では、完璧を期して浮気をするか?それは男性によりますが、私は相応の労力をかけて恋人なり妻に愛を冷めさせない努力をした方が精神衛生上よいような気がします。
男性必読は「女の本性を一瞬で見抜くポイント(P.77)」です。「電車の中で化粧する女の本性は「恥知らず」(P.83)」には同感で、彼氏と一緒に電車に乗っていれば化粧はせず、一人でなら化粧するのは周囲の人間が赤の他人だから。それだけで裏表のある女性であることが明白です。「女はすべての部分で母親に似る(P.85)」にも賛成。しかし、彼女の母親に会うのは男性には簡単ではないので、女友達を見ることがお勧めです。類は友を呼ぶの法則はここでも当てはまります。