とにかもかくにも喜多絛忠氏のワールドへはまってしまう作品だと言えます。氏特有の暖かみのある表現の中に、人生における喜怒哀楽が絶妙に入ってます。こんな生き方や人生観もあるんだと教えられた気もします。軽さのある文章形態に疲れは覚えません。かと言って感情を素通りするような軽率さもありません。ただただ氏の言葉や表現のみ感情へ入ってきます。気持ちの良い本もあるものだなと思えます。ただ映像的な設定を意識してるのかカセや回しには氏独自のものもあり、やや手こずる面もあるかもしれません。そこは噛めば噛むほど味わい深くなるのが喜多絛忠氏の作りだと思った方が得をすると思います。ムキになる程の過去描写はやっぱり氏の特技だと思ってます。決してクサイと思ってはダメですからね。