単なる取材ルポではないところが迫力と愛情に満ちている。
戦場で出会った女性兵士に男としての感情移入をしていき、戦争そのものとも感情豊かな関わり方をしてゆく、そういう体験告白や感情描写が怖いほどリアル。また、戦争に惚れ込む男を、戦争国の女性たちが家族のように扱う。日本のように戦争を知らない国から善悪論だけ唱えてる人には、想像もできない「戦争との付き合い方」の珍著。戦争国の女性に、「あなたは戦争が恋人」とまで言わせてしまう。「戦争が、また会いにきてほしい」と言ってくるようだ、と。実際の戦場に飛び込んだ著者の言葉で、これほどセンチメンタルになるとは、他の戦場体験モノや取材記からは逸脱している。
戦争に恋する著者の言葉から、戦場の怖さがより生々しく伝わってくる。