女性が働くことがあたりまえという風潮が強くなってきた今でさえ、あるいは、”今だからこそ”、結婚・出産・転勤などを機に、
いかに「ワーク・ライフ・バランス」を生き抜けばいいの!?、などと、出口の見えなさに悶々と悩んでしまう。
本書でとりあげられるのは、女性のライフコース・雇用形態・法制度といったテーマ。働く女性が置かれた立場を、さまざまな角度からアプローチしている。
調査データや制度の解説などといった事実の記述と、実在の人物の事例がほどよい具合に交えてあり、誠実で信頼感のもてる好著だ。
手早く明確な解決策を与えたり、モチベーションアップを図るといった自己啓発本とは一線を画すが、時には冷静に自分の置かれた状況を眺めてみることも大切じゃないだろうか。
出版不況で中途半端なキャリア本がちまたにあふれまくる中、本書が版を重ねたのも、なるほどな、と頷ける。
「キャリアデザイン」と題された終章では、自分がどのような”価値観”に重きをおいて働くかに注視するシャインの”キャリア・アンカー論”の解説とともに、
「一生を見据えて仕事や働き方を考えることの重要性」について触れられている。
これから就職という人にも、ちょっとつまづいてしまったな、という人にも、じっくりと先を見据えるために、ぜひ本書をおすすめしたい!