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5つ星のうち 3.0
歌舞伎の世界,
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レビュー対象商品: 女形 (単行本(ソフトカバー))
京都と東京、父子の歌舞伎役者が同じ日に死を遂げた。一人は蜂に刺されて、一人は服毒死。事故と自殺、二人の死はそう結論付けられたのだが…。大部屋役者のすみれは、この事件に疑問を抱き…。
不知火氏のデビュー作である『マッチメイク』と比較すると、なんか共通点が多いな…というのが、まず最初に感じたことだろうか? 冒頭、観衆の前で人が死ぬ。主人公は、特殊な世界に身を置く若手、内容もその世界の生活であるとか、そういうものを描写する…などなど。でも、全体的な完成度は遥かにこちらの方が高いと感じた。 やっぱり、作品で注目すべきところは、主人公たちの日常であり、京都の街の風景であり、といったところじゃないだろうか。あまり…というか、全くといって良いほど歌舞伎について知らない私でも様子が浮かんでくる辺りは見事だと思う。また、ちょっとしたところに、歌舞伎用語を使った比喩表現を入れてみたり、なんていう辺りの小ネタも面白い。 ミステリとして考えるのであれば、露骨に伏線が張られている、ということもあって、真相がわかってもそれほどサプライズはなかった。…というか、恐らく、途中でほぼ理由などはわかると思う。そういう意味では弱い、とも言えるけど、前作のような破綻も無く、無難にまとめられている印象。 作品としての完成度、という意味では着実に上がっていると感じた。
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