いよいよ本格化する麟音と悠太の恋愛シュミレーション物語。本作ではようやく生徒会長【美麗】が本格的に登場し、2人の仲をいろいろとかき回す。風紀委員長である麟音がつくった恋愛禁止ルールが足かせとなる展開が、予想通りながら面白い。麟音が誰とも交際していないことを証明するために1日デートを敢行する美麗だが、お下劣だと思っていた悠太の漢に触れ、恋のスイッチが入ってしまう。またそれに値する行動をとった悠太も立派。この主人公は普段がダメダメ男で麟音やメイドさんからボコボコにされているのだが、ここ一番で魅せる美味しいヤツである。そんな悠太を見て我慢の限界に達した麟音の本音が激烈に可愛い。ある意味本作のハイライトである。後半は、美麗との勝負に敗れた結果、全校生徒への謝罪と退学という約束を不本意ながら頑なに守ろうとする麟音と、それを阻止しようとする悠太とのやり取りと、悠太(と「非モテ」仲間達)の大一番の活躍による解決→大団円となり、恋愛解禁となった学園に新たな火種が芽吹いて終わる。この火種がなかなかに興味深く、次巻を楽しみなものにさせている。